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2013 Fiscal Year Research-status Report

運動が前頭前野ヒト抑制機能に及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 24700718
Research InstitutionKurume National College of Technology

Principal Investigator

赤塚 康介  久留米工業高等専門学校, 一般科目文科系, 助教 (50514006)

Keywords運動 / 前頭葉 / 抑制機能
Research Abstract

前頭葉の担っている判断や、認知、情動といった機能が運動により影響を受けることが知られるようになってきているが、もう一つの重要な機能である抑制機能が運動によりどのような影響を受けるのかは詳細には分かっていない。脳機能イメージング技法を用いた、ヒト前頭葉の抑制機能を観察する方法として、Go/No-go taskと呼ばれる課題がある。Go/No-go taskは、2種類の刺激を被験者に無作為に与え、1つの刺激をGo刺激とし、その刺激が呈示された際には被験者が反応動作を実行し、もう一方のNogo刺激が呈示された際には反応動作を実行しないという課題である。Go刺激が呈示された試行では、運動遂行過程を検討することができ、反対にNogo刺激が呈示された試行では、運動抑制過程を検討することができる。このことから、運動前後のNogo試行時の脳反応に着目することにより、運動が脳の抑制機能に及ぼす影響について明らかにすることができると考えられる。今年度は、このGo/No-go taskを用いて運動によりヒトの抑制機能がどのような影響を受けるのか脳波を用いて実験を行った。実験では、50%VO2強度のジョギングを15分間行ってもらい、その前後にNogo反応を測定する運動条件と運動を行わず15分間安静にしてもらい、その前後でNogo反応を測定する安静条件の2条件を行った。その結果、運動条件において運動後のN140成分が運動前に比べて有意に増大した。一方、安静条件ではN140に有意な変化は見られなかった。このことは、運動が前頭葉の抑制機能に対して効果的な影響を与えることを示唆するものである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は、本研究を行う上で重要な実験を無事に行うことができた。この実験に関するデータ処理も順調に進み、学会での発表と雑誌への投稿の準備も進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

H26年度は、昨年度行った実験について学会発表と英文雑誌への投稿を行う予定である。また、今回の実験では脳波を用いて脳の時間的な成分の変化に着目したが、H26年度は空間的な解像度に優れた近赤外スペクトロスコピー(Near-infrared spectroscopy; NIRS)を用いて脳の反応を計測することにより、空間的な成分の変化を観察していこうと考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

旅費と被験者への謝金が、当初予定より少ない額となったため。
実験を行う際に必要なパソコンの購入と論文投稿に伴う諸費用への使用と、学会発表のための旅費等に使用する予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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