2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24700758
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
増本 賢治 福岡県立大学, 人間社会学部, 助教 (20553423)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 応用健康科学 / スポーツ科学 / 水中運動 |
Research Abstract |
平成24年度には、水中ランニングの運動処方に関する以下の研究を行った。 本研究の目的は、種々の歩数条件下での、水中ランニング時の筋活動を、陸上ランニング時のそれと比較検討することであった。健常成人11名に対して、プールおよび陸上トレッドミルにおいて運動試験(ランニング)を実施した。はじめに、被験者の自己選択速度・ペースでの水中および陸上ランニング時の歩数(PSF)を測定した。得られたPSF値に基づいて、種々の歩数条件下(PSF、PSF ± 5%、10%および15%)での各運動中の筋活動を測定した。被験筋は、右側の大腿直筋、大腿二頭筋、前脛骨筋および腓腹筋の4筋であり、運動試験実施前に各筋の最大随意収縮の測定を実施した。その結果、水中ランニング時のPSFは、陸上ランニング時よりも低かった。また、水中におけるPSFでのランニング時の下肢筋活動量は、陸上におけるPSFでのランニング時と比較して、低い傾向がみられた。さらに、水中および陸上ランニング時の歩数の変化は、下肢筋活動量に影響を及ぼす可能性が示唆された。本研究結果は、現在、詳細な解析を進めており、学術論文として国際誌に投稿準備中である。 また、平成24年度には、同一の歩数条件下での、水中ランニングおよび陸上ランニング時の筋活動に関する研究論文の執筆も行った。本研究成果は、Gait and Posture誌に掲載された。 さらに、平成24年度には、平成23年度に実施した同一の生理学的条件下(同一の心拍数)での、水中ランニングおよび陸上ランニング時の筋活動動態に着目した研究のデータ解析および論文の執筆も行った。本研究成果は、既に、International Journal of Sports Medicine誌に掲載が受理されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度に実施した研究結果に関しては、データ解析が完了しつつあり、既に、学術論文として国際誌への投稿準備を進めているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、継続して、水中ランニングの運動処方の開発に寄与するための学術的研究を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(12 results)