2012 Fiscal Year Research-status Report
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24700781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
建木 健 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 助教 (70387512)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 自動車運転 / 障害 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
海外(カナダ)での障害者に対する自動車運転再開システムの視察をおこなった。 Safty in Motion 訪問日2012年7月9日 運転再開にあたり、On-roadテストを受けた後に政府にレポートを提出し,後に政府からの依頼で一般のOn-Roadテストを受けて合格する必要がある.テストを受けて合格できなかった場合,6ヶ月は運転してはいけないと法律で定められている.特徴として、Clの住んでいる地域でテストを実施し、日常生活で使われているルートや行く場所を相談して決め、1~1.5時間を検査時間としている. The Pre-Driving Assessment Service PDA 訪問日7月11日 アルバータ州の機関に属する機関であり、自動車運転評価の費用はかからない。作業療法のアセスメントを通して運転の目的を明確にする。PDAは自動車運転に対しての教育プログラムを持っていない。評価について、Useful Field of View (UFOV)、Motreal Cognitive Assessment(MOCA)、Trail making Test A,B、Motor free visual perception test ( MVPT)、Cognitive Behavioral Drivers Inventory (CBDI)、などを使用している。視察を終えて、自動車運転免許の制度による違いと再運転までのストラテジーが明確であることが印象的だった。現在、研究協力者の飯尾円先生を中心に浜松市では行政機関を含め情報交換会を開催しているが、行政側の対応にまだ解釈の一貫性を得ていない状況であるが、さらにシステムを作り上げていくには今後も組織で取り組んでいくことが大切である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
過去の自動車運転評価データの入手及びデータ入力に時間を要したため研究の進捗状況がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
①0n-road評価とoff-road評価との関係性を明らかにする 2008年~2012年まで自動車学校で自動車運転再開のための路上試験を受けた方(概ね200人)の検査結果及び一部の医学的情報のデータ入力は済んでいるので、この結果を用いて医学的評価と路上試験の関係性を明確にしていく予定である。その関係性より、医学情報の有効性と今後は自動車運転シュミレーターを用いてのデータとの照合を前半で行っていく予定である。運転能力評価に用いられる神経心理学的検査(off-road評価)と実車評価(On-road評価)への影響を明らかにする。また、自動車運転シュミレーターHondaドライビングシュミレーター)と実車評価との関係性を明らかにする。新たに脳損傷者50名のデータ収集をおこなう。教習場内に簡易コースを設置し検討を行う。 ②自動車運転の再開プログラムの実践及び教育プログラムの開発 静岡県浜松市にて、研究協力者の勤務する施設及び近隣の施設より年間約40名の脳損傷者を第1次で作成した自動車運転の再開プログラムの計画に基づき実施する。教育プログラムの開発自動車運転の再開プログラムで不合格となった者に対して、第1次で得られたOn-road評価とoff-road評価との関係性のデータを基に最も有効的な教育プログラムを開発する。特にoff-road評価は、医療的機関でも実施可能である点から、机上訓練及びシュミレーターでの教育プログラムを中心に開発にあたる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2年間の成果を広報及び啓発し、ワークショップを名古屋、大阪で開催の為、その開催費及び出張費とする。また、他機関との連携と情報交換する為に日本で最新の取り組みをしている井野辺病院(大分)や兵庫県での取組を調査し情報交換を行うための出張費や郵送費等を計画している。 自動車運転再開プログラムを実施できなかった為、平成24年度の残高が生じた。これを次年度の計画に盛り込み実施していく予定である。
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