2015 Fiscal Year Annual Research Report
米国における保育者の専門性とその向上運動の実態に関する調査研究
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24700785
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Research Institution | Shigakkan University |
Principal Investigator |
谷口 有美 (松山) 至学館大学, 健康科学部, 准教授 (20613996)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 保育 / 専門性 / 養成教育 / 国際研究者交流 / 米国 / スウェーデン / ESD / 教育社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、米国における「保育者の専門性」の実態を把握しいかにしてその専門性の向上が図られようとしているかを明らかにすることである。それを明らかにすることで、社会において重要な責務を担う保育者たちの労働実態に迫り、かつその改善を図る道筋を探ることができるだろう。 本年度は、これまでの調査から得たデータを整理・分析しその一部を国内外での学会において発表した。その中では、保育者の専門性がその養成に多分に影響されていること、それゆえ、いかなる養成教育を受けたのかによって保育者の持つ専門性への認識に違いがあることを明らかにした。また、昨年度から欧米・日本にて継続調査を行っている持続可能な社会における保育・幼児教育の担い手としての保育者が必要とする専門性の国際比較関しても、欧米のESD保育実践者へのインタビュー調査からその展開を明らかにした。さらに、本年度は今後日本において保育者を目指そうと考えている高校生を対象とした講演を積極的に実施した。保育者不足が深刻な社会問題として取り上げられる中、従来の保育者イメージとは異なる保育者の姿を伝えることで、保育職への興味を醸成し、その道を目指す人材の確保と育成を目的とした。特に米国を中心とした保育実践やこれまでの研究で明らかにした保育者の姿を伝えることで、広がりのある保育者像を知る機会となることを期待した。
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