2013 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体ストレス応答制御因子ATF6を介した生活習慣病発症機構の解明
Project/Area Number |
24700829
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
親泊 美帆 徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 特任助教 (00596158)
|
Keywords | 小胞体 / ストレス / ATF6 / 肝臓 / 食事因子 |
Research Abstract |
平成24年度に得られた詳細な表現型の解析結果を基に、野生型マウス、ATF6α-/-マウス、ATF6β-/-マウス、ATF6α+/-ATF6β-/-マウス、ATF6α-/-ATF6β+/-マウスで病態モデルを作製し比較解析を行い、食事因子による生活習慣病発症におけるATF6の病理的な意義の解明を目指し、病態モデルでのATF6の病態生理的な意義を解明を行った。また、食事因子による生活習慣病発症におけるATF6の病理的な意義を明らかにするために、肥満モデル(高カロリー食負荷肥満モデル)、糖尿病モデル(STZ投与糖尿病モデル)、脂肪肝モデル(高脂肪食負荷脂肪肝モデル)の3つ病態モデルを作製し、生理学的解析項目および生化学的解析項目の表現型項目について野生型とATF6ノックアウトマウスでの比較解析を行った。その結果、ATF6β-/- マウスは野生型マウスやATF6α-/-マウスと比べて、食餌誘導性の肥満になりにくいことがわかった。小胞体分子シャペロンの誘導にはATF6αが必須で、ATF6βは欠失しても問題ないが、このような表現型を得たことから、ATF6β特異的に制御される機構の存在が示唆された。
|
Research Products
(9 results)