2013 Fiscal Year Research-status Report
修学指導支援システムのWebユーザインタフェース動的生成機能の開発
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24700881
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 和彦 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90344548)
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Keywords | 学習支援システム / 情報検索 / 動的生成 |
Research Abstract |
修学指導支援システムで利用される学生の修学データを効率的に管理・利用するためのWeb検索インタフェースの動的生成機能について,昨年度の成果をさらに発展させる研究を進めた。具体的には,修学指導支援システム以外にも本手法が利用できることを念頭にプロトタイプで用いたXMLメタデータの仕様を見直し,汎用化を進めた。さらに,新たな仕様に併せ,動的生成の機構についても改良を進めた。改良後の新たな機構について,標準な会計データベースのサンプルなどを用いて動作を確認した。この新たな改良版については、成果をまとめ学会において1件の発表を行った。 さらに,改良版のインタフェース動的生成機能を,従来の修学指導支援システムに適応させるとともに,新たな応用先として,廃棄物処分場の埋立ガスデータを可視化するソフトウェアに注目し,その検索インタフェースとして適応させる作業を進めた。本作業は現在も継続中である。 昨年度までの成果であるプロトタイプ版では,修学指導支援システムで用いられる成績や教育カリキュラムなどの修学に関するデータベースに特化していたが,今回の汎用化により,他の様々なデータの検索インタフェースとして利用可能となった。また,動的生成のための処理時間も,それを用いない一般のインタフェースの表示処理とさほど変わらない時間で体感的にはほぼ同等の成果が得られた。本研究の成果はWeb ユーザインタフェースを持つ多くのアプリケーションで応用可能な技術であり,高い汎用性を有する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
修学指導支援システムで利用される学生の修学データを効率的に管理・利用するためのWeb検索インタフェースの動的生成機能については,当初年度内に予定していた開発作業を予定通りに進めることができた。具体的には,XMLメタデータの仕様の見直しと,新たな仕様に対応したインタフェース動的生成の機構の改良が完了した。さらに,他の情報検索システムのインタフェースとして広く応用するための汎用化についても改良を進め,順調に作業を進めている。 一方で,XMLメタデータを簡単に作成・編集するためのグラフィカルインタフェースを有する専用エディタの開発については,XMLメタデータの仕様そのものを見直したため,作業が中断され,当初予定していた計画が進まない結果となった。汎用化されたインタフェースを広く利用してもらうためには,XMLメタデータそのものの作成にかかる時間の短縮は必要不可欠な課題であるが,メタデータ自体はエディタを用いずとも作成することは可能である。以上より,達成度としてはおおむね順調に進展していると評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,汎用化された新たなWeb検索インタフェース動的生成機構について,具体的なWeb検索システムに適用することで,導入にかかるコストや,利用に際しての処理時間や適応度など,その性能の評価を進める予定である。その上で,ユーザに使いやすいインタフェースを提供するために,HTML5などWeb のこれからの標準となる新たな技術に対応させるとともにOS やブラウザごとの差を無くすような細かな仕様の見直しを行い,実運用環境として再構築する。良く利用される入力条件の組合せや出力項目などの履歴を蓄積しながら,頻繁に利用されるものについては入力を簡略化するなど利用向上の改善を進める。また,本年度において作業が遅延しているメタデータエディタについても開発を継続する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会参加のための旅費として計上していた分のうち、研究の進捗と学会開催日程の都合により発表を1回見送ったため。 見送られた研究発表を平成26年度の前半において関連学会にて行う予定であり、そのための旅費として使用される。
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