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2013 Fiscal Year Annual Research Report

立体映像が遠隔教育場面における社会的存在感及び教育効果に及ぼす影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24700895
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

松河 秀哉  大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (50379111)

Keywords立体映像 / 社会的存在感 / 教育効果 / 遠隔教育
Research Abstract

本年度は,2Dでおこなわれている遠隔教育の例として,大阪大学サンフランシスコ教育研究センターから行われている遠隔授業を取り上げ,その授業の効果を測定した.その結果,受講生は非受講生に比べて元々海外に高い関心を寄せていることや,海外で就職や生活したいと思う程度には,同一性の発達が関わってくること,遠隔教育の場はそうした目的に即したデザインになっていることなどが明らかになった.本研究は立体映像には直接は触れなかったが,従来型の遠隔講義が比較的長期間の間にもたらす効果について,同一性などの心理的側面との関係から明らかにすることができた.
また,本年度は,2Dの映像と3Dの映像が遠隔教育場面にもたらす差異について検討するために実験を行った.実験では,3D映像と2D映像を用いて15分程度の授業映像を被験者に見てもらい,授業評価アンケートで一般的に質問される観点における授業の知覚,立体感・臨場感・疲労感などの映像の知覚,および社会的存在感の観点から検討を行った.
その結果,3D映像には立体感があり,講義に臨場感を感じたり,講師を身近に感じたりするものの,その映像視聴には違和感や目の疲労感を伴い,映像の見やすさも2Dに比べて劣るといえることが示唆された.また,教員の授業方法や,理解度,満足度など,授業に対する受講者の知覚については,2Dと3Dで違いが見られないこと,社会的存在感についてもそれは同様であることが示された.これらのことから,3D映像は,遠隔講義にはメリットが少ないためあまり適さないことが示唆されたが,立体感や臨場感が効果を持つ可能性がある,交流学習などの用途には,眼の疲れなどを考慮すれば,利用出来る場面があり得ることも示された.

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 国際間遠隔授業の効果に関する研究 -海外志向性と同一性及びグローバル人材としての態度の観点から-2014

    • Author(s)
      松河秀哉・新居佳子・岩居弘樹・久保井亮一・紺野佳子
    • Journal Title

      大阪大学高等教育研究

      Volume: 2 Pages: 1-10

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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