2013 Fiscal Year Research-status Report
教科教育担当の大学教員を支援するICT活用指導力育成のための授業モジュールの開発
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24700900
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
寺嶋 浩介 長崎大学, 教育学部, 准教授 (30367932)
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Keywords | ICT活用 / 教科教育 / 教科専門 / 授業イメージ / 指導力 / 授業力 / 授業設計 |
Research Abstract |
教科教育担当教員に対する授業イメージに関する調査をさらに発展させた。具体的には,対象者を増やしインタビューを継続させることにより,調査数自体を増やした。当初,複数大学への調査を予定していたが,教科教育担当教員としての授業イメージに関する特徴をさらに具体化させることを重視し,教科専門担当教員へのインタビューを行うことにより,その特徴について比較をした。途中経過については,日本教育工学会において報告し,現在論文への投稿を準備中である。 教科教育においてICT活用指導力を向上させるための授業モジュールの開発については,特に主要な教科である国語と算数,さらに体育,家庭科について開発を進めている。本年度においては,一部の取り組みについて,学会において発表をした。いずれの科目においても,典型的なICT活用場面を抽出し,その場面におけるICT活用時の留意点について,リーフレットの形で整理し,教員養成段階の学生が閲覧可能なようにまとめている。加えて,それを導入するための授業として,一単位時間での実施,数時間にわたり何度も指導していくような実施,授業時間前後での補足課題としての実施などの形態として類型化している。こうした授業の導入にあたり,何を検討すればよいのかという点について,日本教育メディア学会において報告した。授業への導入枠組みをもとに,国語科教育法,家庭科教育法等の授業において,どう位置づけるかを検討するために,これらの科目を担当する教員との議論を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教科教育担当教員の授業イメージの分析については,その調査方法については当初の計画よりも変更をしたが,ある程度のデータはそろい,一定の知見が得られた。 ICT活用指導力のための授業モジュールの開発については,当初の予定通り,複数教科に渡り,指導内容については開発され,あとは授業の実施を実現するところへこぎつけることができている。 これらの理由により,当初予定していた計画を概ね順調に遂行できているものと判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
教科教育法担当教員の授業イメージ分析については,データ収集及び分析についてはほぼ終了しているので,あとはその成果をまとめ,論文として投稿することになる。 また,教科教育におけるICT活用指導力の育成を意図した授業については,現在行っている授業設計を実現可能なものとするため,さらに準備を進める。最終的には教科教育法の教員の授業において,設計した取り組みを実施し,報告をする予定である。
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