2013 Fiscal Year Research-status Report
リフレクション活動の深化を目指した「学びのスケッチ」ツールの高度化
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24700901
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
根本 淳子 熊本大学, 社会文化科学研究科, 助教 (80423656)
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Keywords | リフレクション / パイロットテスト |
Research Abstract |
本研究は実践の中で自分の置かれた状況や判断を振り返り、軌道修正をしながら次の課題に取り組むという実務家に求められる高度なリフレクションスキルの養成支援を目指し、実践的スキルを安定的に培うための支援としてリフレクション活動支援ツール「学びのスケッチ」の高度化を目指した研究である。 25年度は助成金を受けた二年目として、前年度に設計した「学びのスケッチ」ツールの「学びのスケッチグラフ機能」と「成果物の引き出し機能」の実装とそのシステムを用いた、パイロットテストの実施を行った。 利用者の負担が増加されないように、学習者が作成した成果物を学習週単位に学習者が振り返りに参考になると考えたファイルを複数添付できるようにした新機能も実際に利用できるようにした。 開発したシステムは学内システムの連携をさせ、シングルサインオンでアクセスできることを可能とした。これによって学習者は、いつでも大学のIDを用いて本システムにアクセスすることができるようになった。各学習サイクル内に提供されるリフレクション活動のなで、本システム(学びのスケッチグラフ)はシームレスに運用できることを確認できた。 本成果は、教育システム情報学会で発表し、メディア学会で採録された論文では学習活動の一部として含まれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的に沿って、システムの開発に着手し、プロトタイプを実施した。本研究の成果は発表することができた。さらに機能の精緻化が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
利用者の声をインタビュー等から収集し、本システム利用の成果をさらに詳細に分析し、それらの結果を踏まえて改善を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に「学びのスケッチ」ツールのプロトタイプを開発し、その中に3つの機能を含む予定であったが、関連する他のシステムの中に開発予定であった「ラーニング・ダイアログ」の基本機能を有するものがあり、そのシステムと今回開発するシステムの差分を姓るする課題を新たに発見した。そこで平成24年度は開発する機能を2点に絞ったため、当初計画していた研究計画に遅れが生じ、未使用額が発生した。 このため、平成25年度実施予定であった長期運用テスト期間に間に合わなかった「ラーニングダイアログ」機能開発・運用に関しては次年度に行うこととし、未使用額は、その経費に充てることとしたい。
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