2012 Fiscal Year Research-status Report
地域活性化に向けた地域固有の知識ベース構築に関する研究
Project/Area Number |
24700904
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
高木 正則 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (80460088)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | e-ラーニング / eテスティング / ご当地検定 |
Research Abstract |
(1)ご当地検定問題の分析(作問支援機能) 盛岡検定の過去問題全1250問を分析し,出題形式(一問一答,多肢選択式等)の分類や出題分野(歴史,文化,地理等)の分類を行った.また,出題形式や分野ごとに問題文の文章表現や選択肢の傾向を明らかにした上で,出題形式や分野ごとに問題テンプレートを作成し,少ない負担で問題を投稿するための作問支援機能の要件定義と設計を行った. (2)出題形式自動変換機能の設計とプロトタイプシステムの開発 一問一答形式と多肢選択式の文章特徴を抽出・比較し,出題形式の自動変換方法を検討した.また,検討した自動変換手法を実装した一問一答形式問題から多肢選択形式問題への自動変換機能のプロトタイプシステムを開発した.その結果,誤答選択肢の妥当性を考慮する必要性があることがわかった. (3)問題分類機能の要求分析と調査実験 蓄積された問題の管理機能や検索機能に対する要求を明らかにするために,問題提供先である作問委員会にプロトタイプシステムを提供し,定期的にヒアリングを行った.その結果,一般的なカテゴリ検索やキーワード検索に加え,学習者が面白いと感じる問題や役立つと感じる問題の検索要求があることが明らかになった.また,現在稼働中の過去問サイトを利用し,研究室の学生約50名を対象にした問題の面白さ,役立ち度合いについて調査実験を実施した.具体的には,解答ユーザのプロフィールと問題の面白さ・役立ち度合いとの関係性を分析した.その結果,出身地や現在住んでいる場所によって面白さや役立ち度合いが変化することが示唆された.さらに,盛岡商工会議所と連携し,過去の検定合格者約500名にシステムの案内状を定期的に送付し,次年度以降の実験に備えたユーザ確保とサービス運用方法を検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は研究機関内に開発すべき各種機能(作問支援機能,出題形式自動変換機能,問題評価機能,問題の分類・検索機能等)の要求定義や設計のためのデータ(問題等)分析や簡易実験を中心とした基礎的研究を行った.一部機能はプロトタイプシステムを開発し,簡易実験も実施しており,概ね順調に研究が進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
(1)今後の研究の推進方策 平成25年度は各種機能を実装したプロトタイプシステムを開発する.また,すでに過去問題をゲーム感覚で解答できるサイト(http://sakumon.jp)(以下,過去問サイト)を開設している岩手県盛岡市のご当地検定(以下,盛岡検定)を実験フィールドとして利用実験を行う.利用実験後,システム利用者数,投稿された問題数や問題の傾向,コメント数等,システム利用状況を分析する.また,利用中に出た要望は開発用サーバ上で随時改良し,動作テスト終了後に実稼働サーバに移行する.この他,プロトタイプシステムの携帯端末(スマートフォン)用アプリを開発する. (2)研究計画の変更 当初は,一般ユーザから投稿された多数の問題の自動分類手法を開発することを予定しており,そのための各種タグ付与機能を実装に向けた各種調査実験等を計画していた.しかし,現状では,一般ユーザからの問題の投稿が行われておらず,システムに登録されている問題はすべてカテゴリに分類されている盛岡検定の過去問題であるため,問題の自動分類,検索機能の実装は平成26年度以降に見送る.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度はプロトタイプシステムの開発補助費や利用実験の実施費用,各種打ち合わせや成果発表のための旅費等に研究費を使用する予定である.特に,利用実験では,携帯端末を利用した問題投稿の負荷実験や利用者の利用状況の調査を実施するため,実験のために必要な各種物品や通信費用などへの使用を予定している.その他,システム利用者への実験協力依頼や各種イベント実施案内用のチラシ印刷費として使用する.
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Research Products
(19 results)
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[Presentation] ユーザ参加型ご当地検定システムの開発と運用2012
Author(s)
菅原遼介, 奥津 翔太, 古舘 昌伸, 高木 正則
Organizer
情報処理学会マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2012(DICOMO2012) シンポジウム論文集
Place of Presentation
石川県ホテル百万石
Year and Date
20120704-20120706
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