2014 Fiscal Year Annual Research Report
地域活性化に向けた地域固有の知識ベース構築に関する研究
Project/Area Number |
24700904
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
高木 正則 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (80460088)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 知識ベース / ご当地検定 / 問題自動生成 / 誤答選択肢自動生成 / eテスティング |
Outline of Annual Research Achievements |
1.多機能携帯端末(スマートフォン)用アプリの運用とご当地検定試験の実施 平成25年度に開発した岩手県盛岡市のご当地検定「盛岡もの識り検定」(以下,もりけん)で過去に出題された問題を解答できる多機能携帯端末(スマートフォン)用アプリをiTunesとGoogle Playで無料公開した.また,平成25年度から開始した岩手県滝沢市のご当地検定(以下,たきけん)を開催した. 2.知識ベース自動構築機能と問題自動生成機能の開発と評価 多様な演習問題を自動生成する際に専門家が手動で構築する必要があった知識ベースを,過去問題を用いて自動構築する手法を提案した.また,岩手県盛岡市のご当地検定の過去問題を手動で分析・構築した知識ベースと,提案手法により自動構築された知識ベースを比較した結果,各問の対象知識は約70%,カテゴリは約60%で一致した.これにより,過去問題で出題された知識を少ない負担で体系化できるようになった.さらに,知識ベースと出題テンプレートを用いた作問支援機能を提案した.本機能は出題したいキーワードを入力するだけで多数の問題候補を提示でき,作問者はそれらの問題を編集することで新い問題を作成することができる.将来的に,知識ベース自動構築機能と問題自動生成機能を組み合わせて実装することにより,検定試験の主催者側にかかる作問負担の軽減が期待できる. 3.テスト理論に基づいた作問アドバイス生成システムの提案とプロトタイプシステムの開発 テスト理論に基づいたテスト問題の分析結果や次回作問時のアドバイスを提示する情報システムを提案した.また,テスト問題の分析結果を表示するプロトタイプシステムを開発した.もりけんやたきけんで出題された問題と解答データを用いてシステムの動作検証を行った.これにより,テスト理論や統計学の専門知識を持たないテスト作成者の検定試験後のテスト分析負担軽減が期待される.
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