2013 Fiscal Year Research-status Report
多用な学習環境における学習方略を考慮した動画コンテンツクロスメディアモデルの構築
Project/Area Number |
24700905
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
渡辺 雄貴 首都大学東京, 大学教育センター, 助教 (50570090)
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Keywords | モバイルラーニング / インストラクショナルデザイン / マルチメディア学習 / 学習コンテンツ開発 |
Research Abstract |
本研究課題では,教室に限ることなく自由度が増し,多様化が進む学習環境に対し,マルチメディアによる動画学習コンテンツ開発者が,どのような環境に学習者が置かれているかを配慮し,その環境に適したメディアを組み合わせ,クロスメディア化しコンテンツを開発できるよう,学習環境毎の設計・開発モデルを構築し,形成的・実践的評価を実施することを目的としたものである. 今年度は,学習環境としての電車環境を取り上げ,その環境の中で学習を行うことによって,どのような学習以外の情報の介入があり,どのような学習に影響を及ぼすかを精査するために実験を行った. 具体的には,電車環境において学習者は,次駅や乗り換えのなどの提示される情報や,他の乗客の行動など,学習者自身の行動に影響を与えうる,様々な学習以外の情報に常に晒されている.しかも,アナウンスや駅名表示などを認識して降車駅を的確に判断しなければならない.そこで,本研究では,「なんらかの判断を必要とする情報刺激」を介入とし,被験者の学習中に,視覚もしくは聴覚に対する介入を行う実験を行った. さらに,事後のパフォーマンステストでは,内容説明テスト(6問),キーワード再生テスト(12問),正誤判断テスト(12問)の計3水準(30問)により構成し,どのような学習が,電車環境の情報介入によって影響があるかを考察した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り実験を行い,成果をまとめている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,実験結果をもとに,分析を進め,その結果をフィードバックしコンテンツ開発の指針をまとめたい.
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