2013 Fiscal Year Research-status Report
映像マルチメディアによるアノテーションを使ったモバイル学習環境の構築
Project/Area Number |
24700907
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
葉田 善章 放送大学, 教養学部, 准教授 (00392291)
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Keywords | モバイル学習 / 映像マルチメディア / タッチパネル / 学習環境 / ユビキタスコンピューティング / ネットワーク / システム開発 / ユーザーインターフェース |
Research Abstract |
本研究は,遠隔教育での利用を想定したタッチデバイスを搭載したモバイル端末による映像・マルチメディアによる学習環境のフレームワークをデザインし,プロトタイプ開発を通して実証的に示すことである。 平成25年度は,これまでに行ったシステムの設計やプロトタイプ開発を継続しながら,開発したプロトタイプの予備的な有効性検証を目的として,授業での教材活用について実験を行った。システムを利用するプラットフォームの検討を行うため,対面授業において,近年のネットワーク家電で用いられているUPnPに基づくDLNAを用いた教材提供の試行を行った。対象とする端末は,学生が授業に持参したスマートフォンやタブレット,PCであり,アプリをダウンロードし,ネットワークに接続することで教材が利用できるものである。比較としてmoodleによる教材提供も行い,利用のために必要となる機能や運用について検討を行った。被験者からは,ログインの手間なくすぐに見られて良い,調べ物をしながら学習したい,資料の提出を手間をかけずに行いたい,などの意見があり,システム設計に関する示唆をもらうことができた。 得られた知見を踏まえて,映像を用いて学習を行うシステム構成の設計や,学習環境の構築に関して検討を進めた。また,近年のネットワーク環境の変化とともに,NFCやTransferJetといった近接無線通信技術が登場し,これらに対応した端末や機器も増えつつあるため,これらを利用し,より簡便で利用しやすい教育システムとする機能についても検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,学習環境の設計とともに,システム開発が大きな比重を占める。基本的な機能はデモができる程度に構築できている。また,構築システムをもとに,今後の機能拡張や洗練化が期待できるため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は,これまでに行ったシステムの設計に基づき,プロトタイプ開発に力を入れ,開発状況に応じて授業での利用等を実施する。また,学習支援の機能の洗練化を進めると同時に,新技術の登場とともに修正が必要となった内容の見直しを行いながら,機能拡張やプロトタイプ開発を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
システムへの導入を検討していたNFCやTransferJetなどの製品,搭載された端末の入手が遅れ,システムへの導入の検討ができなかったこと,また,授業での実験を踏まえたシステム開発を行うことで,よりよいシステム開発が可能であると判断したため。 平成26年度は,これまでのシステム設計や実験を踏まえつつ,研究のまとめを行う。そして,システム公開を考慮し,必要に応じて開発の委託を行いながらプロトタイプ開発を進め,開発状況に応じて担当する授業などでの実験を実施する。 また,変化が著しい分野であるため,新技術をシステムに導入する検討を引き続き行い,できる範囲内でプロトタイプ開発にフィードバックを行う。
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