2014 Fiscal Year Annual Research Report
初年次教育における学習コミュニティ構築と2年次への接続を支える教育システムの開発
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24700917
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
岩崎 千晶 関西大学, 教育推進部, 助教 (80554138)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アクティブ・ラーニング / 教育補助者 / 初年次教育 / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
【具体的内容】 本研究では次の4点に対応した研究を行った.「①ききあい,探究し合う学習コミュニティ構築に向けた相互依存の関係性づくりのデザイン原則を明らかにする」では,初年次教育の授業実践を対象に,「全員の主張・考えを聞き,班員の意見に共感することで,聞きあい言い合えるルールを作ること」,「学生の主張だけではなく,その理由を問い,班で価値を共有させることで議論の欠損を防ぐこと」等の知見を見出し学会で報告した.「②学習者の省察を促すSmaqs-CEAS/Sakai環境構築におけるデザイン原則を抽出する」では,3つの授業での実践を行い,実践の成果を著書に記した.「③知識構築型の学習におけるきくこと,問うことの方法について学ぶWEB教材を開発する」では,9本の教育用映像,4本のSCORM教材を開発した.「④ききあい,探究し合う関係性を2年次の学習に接続させる手立てを明らかにする」では,①のデザイン原則をもとに2年次向けの新科目(ゼミ科目)の設置につなげることができた.
【意義】【重要性】 ききあい,探究し合う学習コミュニティの構築を規定するのが相互依存の関係性であるが,新入生同士で適切な相互依存の関係性を即座に生成させることは困難であるし,新入生は相手の意見をききあい,問う経験が十分ではなく,対話で協同的に学ぶために必要な力,態度も十分に形成されておらず,何らかの手立てを講ずる必要があるからである.それらの手立てとして上記に示した①―④の研究成果を活用し,今後も普及させていきたいと考えている.
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Remarks |
上記のような教材をこのほかに5本,SCORM教材を4本開発した.
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Research Products
(13 results)