2013 Fiscal Year Annual Research Report
ファラデーを中心とした19世紀「質量」概念の原子論的解釈
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24700924
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
夏目 賢一 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (70449429)
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Keywords | ファラデー / デーヴィー / ベルセリウス / ベルトレ / 原子 / 質量 / 物理学史 / 化学史 |
Research Abstract |
本年度の前半には、平成25年3月にスウェーデン王立科学アカデミーで実施したベルセリウスに関する資料調査を平成24年9月にイギリスの王立研究所や電気学会で実施したファラデーとデーヴィーに関する資料調査も踏まえながら分析を進めた。そして、このベルセリウスに関するさらなる分析も踏まえて、5月25日~26日の日程で日本大学商学部において開催された日本科学史学会第60回年会において「ベルセリウスにおける重さと化学作用の関係」と題する発表をおこない、さらに7月21日~28日の日程でイギリス・マンチェスター大学において開催された国際科学史学会では、「An atomistic interpretation of the concept of "mass" given by Faraday」と題する発表をおこなった。 さらに、本年度の後半にはフランスの化学者ベルトレに関する資料調査を日本で進めるとともに、3月上旬にはフランス国立図書館で資料調査を進めた。その結果、とくに1815-16年頃に執筆されたが未出版であった『Revue de l'Essai de statique chimique』において上記の科学者たちとの関係がこれまでより詳細に明らかになり、この新たに得られた情報によって1810年代の電気化学研究についての理解が一段と深まってきた。 なお、本研究の前段階で進めていた研究に対して、5月の日本科学史学会第60回年会において「第7回 日本科学史学会 学術奨励賞」が授与された。この受賞により、本研究の成果も踏まえて平成26年4月26日に日本大学理工学部において「19世紀における静電・電磁誘導現象の理論化―その説明と表現への模索」と題する講演をおこなった。
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Research Products
(4 results)