2013 Fiscal Year Research-status Report
新規に同定された変異型MITFは、がん特異的機能を有しているのか?
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24700971
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
横山 悟 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助教 (90613498)
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Keywords | 悪性黒色腫 / がん遺伝子 / MITF |
Research Abstract |
悪性黒色腫は、日本でも近年増加傾向にある悪性腫瘍であり、転移が見つかった患者の5年生存率が低いこと(StageIII-50%, IV-10%以下)、化学療法、放射線治療が効きにくいことから、新規治療法の開発が重要である。 申請者らは、家族性悪性黒色腫の原因遺伝子として新たに転写因子MITFを同定した。しかし、新規同定された変異型MITF(E318K) と野生型MITFにおける機能の違いについては、未だ理解されていない。 平成24年度は、新規に同定された変異型MITFの機能を明らかにする目的で、その標的遺伝子の探索を行なった。その過程において野生型MITFの新規標的遺伝子として、抗アポトーシス遺伝子BCL2A1を同定し、その発現がBRAF変異特異的分子標的薬であるPLX4720への耐性 機構に関与することを明らかにした。 平成25年度においては、Resveratrolがヒト悪性黒色腫の細胞増殖を抑制することを明らかにした。また、ヒト悪性黒色腫で変異が同定されたRAC1が、肺がんの治療標的となりうるという結果を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画でMITFの野生型、変異型の機能を比較するという目的をもって研究を進めているが、残念ながら興味深い結果が得られていないのが現実である。しかし、野生型の標的としてBCL2A1を同定したことから、現在BCL2A1を標的とする薬剤の探索など新たな研究も進んでいる。また、悪性黒色腫の治療標的にもなりうるRAC1の研究も進んでおり、十分な結果が得られていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も野生型、変異型のMITFの機能の差異を明らかにすることを目的に、研究を進めて生きたい。またBCL2A1、RAC1に関わる研究についても推進していきたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
特になし 次年度の研究計画に合わせて使用する。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] A flavonoid chrysin suppresses hypoxic survival and metastatic growth of mouse breast cancer cells.2013
Author(s)
Lirdprapamongkol K, Sakurai H, Abdelhamed S, Yokoyama S, Maruyama T, Athikomkulchai S, Viriyaroj A, Awale S, Yagita H, Ruchirawat S, Svasti J, Saiki I.
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Journal Title
Oncol Rep.
Volume: 30
Pages: 2357-2364
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Inverse correlation between Thr-669 and constitutive tyrosine phosphorylation in the asymmetric epidermal growth factor receptor dimer conformation.2013
Author(s)
Sato K, Shin MS, Sakimura A, Zhou Y, Tanaka T, Kawanishi M, Kawasaki Y, Yokoyama S, Koizumi K, Saiki I, Sakurai H.
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Journal Title
Cancer Sci.
Volume: 104
Pages: 1315-1322
DOI
Peer Reviewed
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