2013 Fiscal Year Annual Research Report
抗体ファージライブラリを用いた胃癌特異的構造・翻訳後修飾をもつ新規癌抗原の探索
Project/Area Number |
24701015
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Research Institution | 独立行政法人医薬基盤研究所 |
Principal Investigator |
村岡 賢 独立行政法人医薬基盤研究所, 創薬基盤研究部, 研究員 (50582681)
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Keywords | 抗体ファージ |
Research Abstract |
癌の早期発見、治療や病態のモニタリングのための診断バイオマーカーの開発、新規治療法及び個人に合わせた治療法のための治療薬(抗体医薬)の開発は急務となっている。そこで本研究は、胃癌患者由来の抗体ファージライブラリを用いて、胃癌の新規バイオマーカーの探索・癌抗原特異的抗体の単離を目的とした。本研究により、従来の方法では同定できない胃癌特異的抗原の発見が期待される。 以前に構築した胃癌患者由来のヒト一本鎖抗体(scFv)ファージライブラリを用いて、胃癌患者の血清・腹水の癌抗原に特異的に結合する抗体の探索を行った。まず初めに、胃癌患者と健常者のそれぞれの血清・腹水をHu-14カラムによりhigh-aboundant proteinを除去した後、イムノチューブに固定化を行い、抗体ファージライブラリを用いて吸収操作(健常者の血清抗原との反応)と濃縮操作(胃癌患者の血清抗原との反応)を繰り返し行い、胃癌患者の血清抗原に特異的に結合する抗体ファージの濃縮を行った。濃縮がどのくらい行われているかをELISAにより検討をおこなった。その結果、健常者の血清サンプルと比較して胃癌患者の血清サンプルに結合する抗体ファージが濃縮されていることが確認された。現在、濃縮された抗体ファージの大規模な検証を行うために、ファージのクローンを用いた抗体アレイの作製の予備検討をおこなっている。アレイを作製した後、それぞれの血清抗原をラベル化を行い、アレイに反応させて胃癌患者由来の血清抗原に特異的に反応する抗体の単離を行う。
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Research Products
(3 results)