2013 Fiscal Year Research-status Report
術後補助化学療法を受けた乳がん患者のQOLおよびQALYs評価
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24701038
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
松田 彩子 独立行政法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 研究員 (30618997)
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Keywords | QOL / 乳がん / 術後化学療法 / 心理社会的介入 |
Research Abstract |
乳がんは、治療法の改善などにより生存率は高くなっているが、あらゆる段階でさまざまな身体面だけでなく、心理・社会的苦痛を受けることが報告されている。それにともない、治療期間中や治療後に実施される心理社会的介入の効果が期待されている。 本研究では、術後補助化学療法を受けた乳がん患者を対象にQOL評価を実施したRCT研究を対象にし、心理社会的介入効果を、Qualityof life(QOL)の変化の相違という観点からシステマッティックレビューおよびメタアナリシスを実施した。その結果、Global QOL(全体のQOL)では有意な違いはあらわれなかったが、乳がんの症状面と感情面において、心理社会的介入群の効果が有意にあらわれた。特に、心理社会的介入のひとつであるサイコデュケーションの介入群においては、感情面において効果がみられた。この結果より、乳がん患者に実施する心理社会的介入の効果のエビデンスがQOL評価の観点から強められた。そして、QOL評価を実施することの重要性が明らかになった。 この結果は、海外雑誌に掲載された(Qual Life Res. 2014 Feb;23(1):21-30)。 また、今回のメタアナリシスでは、単変量メタアナリシスで解析を実施したが、QOL質問紙の特徴を考慮し、多変量メタアナリシスでの解析方法を実施、検討し、QOL研究を対象にしたメタアナリシスの解析方法について学会発表(口演:2013年度 統計関連学会連合大会 大阪)を行った。今後、論文にまとめる予定である。 サイコエデュケーションの介入にあたるブックレットを用いた介入効果を検討するために、乳がん患者を対象にしたQOL評価のフィールドワークの準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問紙調査のプロトコル作成、倫理委員会提出書類の提出などフィールドワークの準備に時間をかけた。
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Strategy for Future Research Activity |
術後補助化学療法を受けた乳がん患者を対象に、QOLおよび質調整生存年数(QALYs)の観点から評価するために、質問紙調査を実施し、実施可能性を検討する。 また、本研究では、乳がん患者のQOLおよびQOLを考慮した質調整生存年数(QALYs)が心理社会的介入効果について検討する。 また、併行し、QOL研究を対象にしたメタアナリシスの解析方法の検討について海外雑誌に投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
フィールド調査にあたり、ブックレット作成する予定であっが、倫理審査の承認が年度内に得られなかったため、次年度使用額が生じた。 ブックレット作成にあたり、印刷費として使用。
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Research Products
(3 results)