2014 Fiscal Year Annual Research Report
オントロジーを用いた地域づくりにおける知識継承・移転支援システムの構築
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24710054
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
熊澤 輝一 総合地球環境学研究所, 研究高度化支援センター, 助教 (90464239)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地域づくり / 知識移転 / 知識継承 / 知識共有 / オントロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
1. オントロジー研究の成果公開:オントロジーの設計内容については、平成26年度人工知能学会全国大会で報告した後、インディアナ大学でのThe 5th Workshop on the Ostrom Workshop (WOW5)で報告した。さらに、平成27年5月開催の第15回国際コモンズ学会 (IASC2015)での報告が確定した。また、本オントロジーの基本構造であるサステイナビリティ・サイエンス・オントロジーの設計内容が、Sustainability Science誌Vol.9(2)に掲載された。 2. 関連するWebサイト等のURIの収集・RDFモデル構築:石川県能登半島の地域資源を扱った文献の収集は完了した。しかし一方で、本年度から参画した滋賀県高島市での地域づくり活動の運営を通して、知識継承にかかわる実践的情報を得られた。それゆえ、高島市及び京都府木津川市の両地域づくりの事例間接続を優先させ、両事例の知識継承・移転支援情報に相当するURIを記述し、RDFモデルを構築した。 3. RDFモデルとオントロジーの統合作業:オントロジー開発環境である「法造」を用いて、RDF相当部分とオントロジー相当部分を記述し、統合した。 4. Webサイト構築・SPARQL検索システムの作成・実現性評価:SPARQL Endpoint構築環境を用いてSPARQL検索環境を整備した後、古崎晃司・大阪大学准教授が開発した「オントロジー探索ツールのWeb版」を元に、2、3をWeb上で統合したツールを作成した。実現性評価では、オントロジーを介した事例間接続を通して、他地域・他分野での類似の取り組みを明示することにより、知識継承・移転ツールとしての発展可能性を示した。一方でオントロジー構築の負荷軽減と手順づくりが課題として残った。 2、3、4の成果の一部については、平成27年度人口知能学会全国大会、IASC2015での報告が確定した。
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Remarks |
プロトタイプ段階のため、公開はしていないが、今後の更新の過程で、公開することを検討している。
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