2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24710123
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
桑原 穣 熊本大学, 自然科学研究科, 助教 (60347002)
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Keywords | 光応答性材料 / アゾベンゼン材料 |
Research Abstract |
前年度に引き続いて、平成25年度は主に「リオトロピック液晶系におけるLCAAz修飾粒子の光応答挙動と微小化」について、取り組んだ。光マニピュレーションに適切なリオトロピック液晶系を探索した。既報にある数種類の液晶系に対してマニピュレーション系において実績のあるアゾベンゼン誘導体を添加して、ガラスマイクロ粒子の光マニピュレーションを評価した。その結果、液晶相へ戻る変化が著しく遅いために、検討した系は実用的な光マニピュレーション系へ採用できないと判断した。アゾベンゼン修飾板状微粒子の作製を行なう上で必要な最適分子構造を探索するために、リオトロピック液晶系に適したアゾベンゼン誘導体を分子設計して、合成した。このアゾベンゼン誘導体を添加したリオトロピック液晶相(ラメラ相、ベシクル)系を調製した。脂質分子を用いて調製した単層二分子膜系においては、水溶液中でベシクルを形成する条件で検討を行なった。包接した蛍光分子からの蛍光を検出して、ベシクルの単層二分子膜の安定性を議論した。蛍光検出によりアゾベンゼン誘導体を添加したベシクル膜の光応答性を評価した。一部のアゾベンゼン誘導体を採用した系において、蛍光シグナルの増大が観測されて、ベシクル膜の光応答性を確認した。 国際学会における成果発表を1件行ない、2件発表予定である。
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