2013 Fiscal Year Research-status Report
生体に学び・生体を凌駕する超高性能細胞分離・非標識検出法の創成
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24710135
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡本 行広 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (50503918)
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Keywords | CTC / マイクロ流体デバイス / 非標識 / バイオミメティック |
Research Abstract |
[研究の目的・意義]日本人の大半は悪性新生物(がん)で死亡している。このためがんによる死亡者数低減にはがんの超早期発見およびがんの術後検査が重要であることは言うまでもない。がんの超早期診断および術後検査で期待されているのが血中循環腫瘍細胞(CTC )の分離・計測である。がん患者の血中にはCTCの存在が知られおり、CTCの数および遺伝子の解析により腫瘍の部位・大きさ、抗がん剤の適切な選択が可能になると期待されている。つまり、がんの超早期発見、がんの術後経過観察が採血という低侵襲的な操作で実施 可能になる。そこで、本提案では、従来法をはるかに凌ぐCTCの分離・計測法の開発を目指した。 [成果の内容・意義・重要性]今年度は昨年度までの知見をもとに、さらに性能の向上を達成すべく手法の検討を実施した。その結果、がん細胞を従来法と比較し低侵襲かつ簡便に同定・分離可能とした。従来法では、分離・同定に際して細胞を固定化するために、その後 培養に供することは不可能である。しかし、本提案での手法では、非侵襲での同定・分離が可能であり、生きて回収した細胞を培養し、その後の医学研究に供することも可能である。また、CTCの一部はすでに生存していないとも報告されているが、本手法では死んだCTCも同定可能であることを明らかとした。このように昨年度までの知見をもとにさらに検討を行った結果、従来法との差異を明らかにすることに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
[研究の目的の達成度] 当初の予定通りにおおむね順調に進展していると考えられる。原理構築・実証は昨年度までにある程度完成しており、今年度はさらに詳細な点まで検討項目を増やして検討を行った結果、従来法との差異を明らかとし、本提案の優位性を示すに至ったために当初の計画通りに研究推進しているものと評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に当初予想していなかった事案が出てきたためにこれの評価を実施したのちに、当初の計画どおりに研究を推進する。そして、従来法と本提案法を再度比較検討し、利点・欠点を整理し、最終評価をまとめる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究に予測していない進展が見受けられ、次年度も研究遂行するために。 研究実施のための試薬代および成果報告書経費
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Research Products
(3 results)