2012 Fiscal Year Research-status Report
快適行動モデリングに基づく大型駐車場レイアウト設計手法に関する研究
Project/Area Number |
24710157
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平沢 隆之 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60415023)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | デザイン / 駐車場 / 快適性 / 行動モデル / レイアウト |
Research Abstract |
大型駐車場の内部・周辺で発生する渋滞の原因として、駐車ます利用の偏在が指摘できる。 過剰なインフラ投資を抑える観点から、場内案内表示の実務検討や駐車場内流動シミュレーションの学術的検討を下支えする駐車エリアの設計手法が求められる。 そこで、観測データ分析と駐車行動実験を通じた駐車場利用者のます選択行動モデルを構築し、定量的な議論が可能な駐車場レイアウト設計手法の構築を検討するのが、本研究の目的である。 初年度の取り組みとして、まず、交通工学系研究者および道路管理者との調整の下で駐車ます利用のエリア内偏在が問題になる大型駐車場を選定し、基礎モデル構築の対象とする駐車ます選択行動場面を抽出した。 快適行動原理に基づく駐車ます選択行動モデルを提案・定式化し、学内敷地スペースにおける駐車行動計測の被験者実験を通じて変数パラメータを同定した。 この結果から、駐車ますの向き・角度別の快適性評価が可能な駐車場エリア評価基礎モデルを導出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高速道路サービスエリアを対象にした検討の結果から基礎モデル構築対象を定め、駐車ます選択行動モデルの定式化と学内被験者実験を実施できた。結果を1件の学会発表にまとめるに至った。 交通工学系の研究集会における発表を通じて、追加作業や補足実験のコメントを得ることも叶った。
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Strategy for Future Research Activity |
学会発表と研究集会で頂いた指摘を踏まえた追加実験を実施して、駐車ます評価基礎モデルを完成させる。 文献・事例調査と室内実験を通じて場内案内誘導に効果的な視覚情報提示パターンを見出し、駐車場案内表示板相当の情報誘導効果を付加した場合の駐車場エリア評価モデルに拡張する。 この結果を学会等で発表し、専門家のご指摘を踏まえて駐車場レイアウト設計プロトタイプツールとしてとりまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
被験者実験:データ保存用メディア購入費、高所カメラ借用費、被験者実験謝金、旅費 文献・事例調査:資料印刷費、調査旅費 学会発表:参加登録費、旅費 ツール開発:データ整理補助員費
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