2012 Fiscal Year Research-status Report
学習ベクトル量子化による多次元データの可視化管理図
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24710173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
齊藤 史哲 青山学院大学, 理工学部, 助手 (30625132)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 学習ベクトル量子化 / 管理図 |
Research Abstract |
2013年3月31日現在,国内会議1件,国際会議1件の発表を行ってきた. 2012年7月に香港で開催された10th Asian Network for Quality Congress (ANQ2012)という国際会議にてFumiaki SAITOH and Syohei ISHIZU, “Visualization of Nonlinear Multidimensional Quality Data Using Self-organizing Map and Bootstrap,”というタイトルで発表を行った.また,同様な内容で2012年10月に石川県小松市で行われた日本品質管理学会第42回年次大会において齊藤史哲,石津昌平“自己組織化マップとリサンプリングを用いた品質データの可視化法,”と題して発表を行っている. 上記の発表内容は,学習ベクトル量子化(Learning Vector Quantization,LVQ)モデルを管理図に拡張するという第1の試みとして,多次元データの管理限界領域を自己組織化マップ(Self-organizing Map,SOM)上で可視化する方法の提案である.SOMはLVQの基礎をなすモデルであり,これを用いることによって多次元データを量子化しつつ,2次元平面上に配置して可視化することができる.これにより,非線形性を持つデータの管理限界の可視化を試みた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
LVQの半教師あり学習モデルを提案していく予定あるが,その実装に苦戦しており実験の進捗が当初の計画よりも遅れている.RというフリーソフトのSOMやLVQのパッケージを使用して実験を進める予定であったが,提案法では学習アルゴリズム自体を直接変更する必要があるため,実験に直接流用できるパッケージが見つからなかった.現在,自ら実験用のプログラムを作成している.このため,予定していた学会発表および論文誌への投稿時期が後ろにずれてしまった. 9月までに,半教師あり学習モデルの構築・実装を行い,11月以降に実施される国内学会において発表する際に最低限必要な実験結果を揃える予定である.また,LVQの半教師あり学習モデルに関する研究の十分な実験結果を揃えた段階で,学術論文の作成に移る予定である.これは学会発表の準備と並行して進めていく.
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Strategy for Future Research Activity |
現在,当初計画していた半教師ありLVQの学習アルゴリズムはほぼ完成しており,その実装段階に移っている.Rのパッケージの流用等で苦戦しているため,進捗は予定よりもやや遅れているが,プログラムを自作することによって対応していく.なお,実験に使用するデータは,RやCで作成できる人工データを用いていく予定であるため,費用や収集の時間はかからない.さらに余力がある場合は,これまでに提案してきた手法や既存のSOM-LVQを管理図として企業の財務データの分析等への応用を試みる予定である. これらの手法や実験の結果を学会でのプレゼンや論文誌への投稿という形で発表するための準備を今後進めていく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年7月にアメリカ合衆国で実施される,国際会議 the 15th International Conference on Human-Computer Interaction International(HCII2013)に研究が1件採録されており,その際に必要になる参加費・旅費として使用する(計25万円程度). さらに国内学会での発表を2件ほど計画しており,その際の参加費・旅費への支出として利用する.参加先の候補としては,今年の9月に福岡で実施されるインテリジェントシステムシンポジウムおよび11月に仙台(間に合わなければ1月北九州)で実施される電子情報通信学会NC研究会などへの参加を計画している(計10~15万円程度). 研究成果の論文誌への投稿を計画しており,採録時に支払う掲載料・論文別刷り料として利用する予定である.投稿先や項数によって掲載料が変動するが,1編につき10~15万円程度の論文誌への投稿を予定している.仮に2本採録されたとすると,計20~30万円程度必要になると考えている. また,上記のプレゼンの実施時や論文作成時に必要になるノートPCの購入を計画している.15万円前後のものを想定している.ただしこのPCに使用する金額は上記の出張実施状況や論文採録の状況によって変動する可能性がある.
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Research Products
(3 results)