2012 Fiscal Year Research-status Report
LSIトロイ回路の対策に関する研究―社会に忍び寄るLSIテロリストから人々を守る
Project/Area Number |
24710190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
熊木 武志 立命館大学, 理工学部, 助教 (60452596)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ハードウェアトロイ / LSI / 暗号処理 / ロボット / 監視回路 / LSIテロリスト |
Research Abstract |
本年度の研究計画は, “諸外国の研究状況を調査し,暗号を利用するシステム,及び家電,車,兵器等に組み込まれるLSIを対象としたハードウェアトロイを試作,またトロイ起動条件となるトリガの研究を行う.” であった. これを踏まえ,まずは,標準暗号化アルゴリズムとして用いられている,AESとトリプルDESに組み込まれたハードウェアトロイを作成し,FPGAを用いたLSIシステム上でその動作を確認した.このハードウェアトロイは暗号処理を無効化するとともにもっとも重要な情報である秘密鍵をLSIテロリストへ流出させるものである. 続いて,近年のロボット技術の進展を鑑みて,ロボットに組み込まれるハードウェアトロイの作成を行った.このトロイは,あるトリガ条件が満たされることで,自律動作不能となり周囲に影響を及ぼすものである.これはCPUとFPGAを搭載している車両付きロボットを用意する事でその動作を確認する事ができた. 本年度の成果として,投稿論文2件,国際学会2件,及び国内学会で数件発表を行った.また,現在更なる研究成果を国際学会に投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通りハードウェアトロイの作成とその脅威について確認する事ができたたため.また,国外,国内の研究発表も行う事ができた.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は,ハードウェアトロイの監視回路を作成していく予定である.監視回路はCPU内部で様々なデータがやり取りされているバスに置く事とし,通常見られないようなデーターの流れを検知した場合その対策を施すものとする.具体的には,現在メジャーな組込みプロセッサの1つであるARMをターゲットととし,AMBAバス内のAXIインターコネクト内にFPGAで作成っした回路を搭載する予定である. また,このために必要となる評価ボードを作成する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度研究を進める上で,購入を予定していたハードウェアトロイ対策回路実験用 FPGA評価ボードに機能盛り込む必要が生じた.そのため購入予定の金額が増大することから,未使用金を次年度に繰り越すこととし,開発する予定である. また,これに用いるソフトウェアや備品を用意する. 加えて投稿した論文が掲載されたならば,別刷代に用いる.
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Research Products
(8 results)