2013 Fiscal Year Research-status Report
LSIトロイ回路の対策に関する研究―社会に忍び寄るLSIテロリストから人々を守る
Project/Area Number |
24710190
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
熊木 武志 立命館大学, 理工学部, 講師 (60452596)
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Keywords | ハードウェアトロイ / ARM / モバイル機器 / 暗号処理 / TDES / AES / LSIテロリスト |
Research Abstract |
本年度の研究実績は大きく分けて以下の3点となる. 1. ハードウェアトロイ検証用評価ボードの開発:ハードウェアトロイの被害が大きいと予想される機器モバイル機器上での影響を実機にて確認するため,モバイル機器でシェアが1番のARMプロセッサをベースにFPGAでユーザ回路を自在に作成できる評価ボードを開発した. 2. ブロック暗号アルゴリズムに組み込まれるハードウェアトロイの開発:秘密情報を取り扱う上で重要な処理である暗号化の効果を無効化する,ハードウェアトロイを開発し,TDESとAESに組み込んだ.また,これらを1で述べたボードに実装し秘密鍵の流出等の被害を確認した. 3. 研究報告状況:国内研究会2件,国際学会1件,論文投稿中1件
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
評価ボードを開発する事ができ,その上での実機検証も無事終えることができたため.また研究成果の発表も国内,及び国外で行う事ができた.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は監視回路の開発を実機検証と共に行う予定である.監視回路はARMプロセッサ内のAXIバスに組み込むものと,LSIのばらつきを利用したPUFと呼ばれる技術を利用してLSI偽造時のハードウェアトロイ混入を防ぐ技術を開発する予定である. また,ハードウェアトロイは暗号処理だけでなくユーザインタフェースに混入されるものも研究対象としていく予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ハードウェアトロイ監視回路を開発するうえで検証ボードの実装を行うが,その評価のためボードのバージョンアップを行う必要がある.また,暗号処理回路以外のハードウェアトロイを開発するためにもボードに入出力インターフェースを追加する必要が生じる. 言ハードウェアトロイ検証評価ボードに対して大容量FPGA追加のための基盤作成. 入出力インターフェースの追加として画像を入力する装置を追加する予定.
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Research Products
(7 results)