2012 Fiscal Year Research-status Report
環境思想の継承―オクタヴィア・ヒルとナショナル・トラストの関係についての一考察
Project/Area Number |
24720040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Seigakuin University |
Principal Investigator |
木村 美里 聖学院大学, 基礎総合教育部, 特任助手 (80548561)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オクタヴィア・ヒル / ナショナル・トラスト / 思想史 / 環境思想 / 継承 / 国際情報交換 / イギリス |
Research Abstract |
平成24年度は、一次資料・先行研究の整理、日本におけるナショナル・トラスト関係の施設訪問及びその他情報収集に取り組んだ。研究の整理では、聖学院大学総合研究所Newsletter22-2号で研究概要を説明するとともに、年度の研究報告を兼ねて現時点でまとめた内容を日本比較文化学会の例会にて発表した。またこの学会発表の成果に基づいて執筆した論文を学会誌『比較文化研究』へ投稿済である。ナショナル・トラスト関係施設の視察では、公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会の事務所を訪問し、その成果を聖学院大学総合研究所Newsletter(23-1号に掲載決定済)にて公開する計画である。(機関リポジトリSERVEでも先行公開決定済)この他研究に必要な文献の購入、最新の論文を検索して情報収集を行った。 オクタヴィア・ヒルと英国ナショナル・トラストの関係は、その創設準備からヒルが亡くなるまで約20年間もの歳月が対象となる。資料整理を通して、この間のトラストにおけるヒルの活動では担当であったアピールのほかに複数の業務を行っていたことが挙げられる。そのため先に挙げた学会発表では、このことを報告するとともに、特にヒルの思想の重要性と彼女が担当したアピールの詳細を引き続き調査する必要性を論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・研究に必要な備品等は滞りなく準備できた。 ・残り2件の施設訪問の状況は、1件はメールでの対応となり、すでに質問状を送信している。他1件についてもすでに連絡は取れており、今後視察及び情報収集を行う予定である。 ・本年度のオンラインでの成果公開については、迅速さ及び効率性を優先し、機関リポジトリでの公開を行った。またオンライン以外の成果公開は、聖学院大学総合研究所Newsletter及び所属学会の例会にて行った。 ・平成24年度は研究会を開催していないが、年度の成果報告は先述の学会発表で行っている。また研究会の開催についても、すでに発表者が確定しており、平成25年度は実施する計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年は、8月から9月に海外調査研究を実施し、関係施設の視察や資料・情報収集を行なう予定である。また12月には研究会を開催する計画である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は論文印刷費および専門知識の提供の謝金として使用する計画である。
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Research Products
(2 results)