2014 Fiscal Year Research-status Report
変容するインド北東部の音楽祭と若者の文化的アイデンティティに関する音楽民族学研究
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24720063
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
岡田 恵美 琉球大学, 教育学部, 講師 (60584216)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ナガ / 音楽祭 / 文化政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は、インド・ナガランド州にて2回(8月及び2月)の現地調査を実施した。前年までの調査や培った人脈を活用して、新たに現地の民族音楽学者や音楽メディアクリエーター、ミュージシャン、政府関係の文化振興政策担当者、音楽教師などに直接インタビューを行うことが出来た。 研究成果は、タイトル「ナガランド州コヒマの音楽祭:部族文化の再生と若者への音楽振興政策」として約37分の映像にまとめ、9月に開催された日本南アジア学会大会にて、映像発表として上映された。2014年は、インパール作戦から70周年であり、第2次大戦や独立紛争といったナガランドの歴史や概略を辿った上で、今日のナガ社会が抱えている教育機関や地元産業の不足、若者の流出といった問題を取り上げた。そして、近年の州政府による、観光産業や音楽産業の発展のための基盤整備に注目し、インフォーマントへのインタビューから、ナガランドの従来の紛争地域というイメージを払拭すべく、ナガの豊かな部族文化を観光資源として活用し、また若者への音楽活動支援を通じて地域振興政策に注力している取組みを紹介した。 映像では、現在のナガの音楽文化を形成する、部族音楽、教会音楽、ポピュラー音楽を対象として、ナガの若者達が集う3つの音楽祭に焦点化し、2000年代の後半以降に増加を続ける音楽祭や音楽コンテストが、ナガの音楽文化に与えている影響について考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
26年度は、2回の現地調査を実施したことから、数多くのインフォーマントへのインタビューが可能となり、計画以上の情報を得ることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度は、最後の現地調査を1回(8月)に行い、これまでに纏めた映像資料等をインフォーマントへフィードバックして新たな意見や情報を得たり、アクション・リサーチに力を入れたい。 また最終年度でもあり、所属学会での口頭発表や論文投稿も精力的に行う予定である。
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