2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24720065
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
馬 定延 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 外国人客員研究員 (90625047)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コンピュータアート / メディアアート / アートとテクノロジー / 現代美術史 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
初期コンピュータアートの成立に関する歴史的な展示「Cybernetic Serendipity: the computer and the arts」(ICA, London, 1968)展のアーカイブ資料を川崎市民ミュージアムで調査・解読し、企画者のJasia Reichardt氏がディレクターズ・グループおよび招聘学者として関わった、アートとテクノロジーに関する国際展「名古屋国際ビエンナーレARTEC」(名古屋市美術館ほか、1989-1997)の未公開資料の調査研究を行った。3年間の研究成果を著書『日本メディアアート史』(アルテスパブリッシング、2014)に反映した。
(1)前年度に行った、Reichardt氏の企画による総合的日本現代アート展「Fluorescent Chrysanthemum」(ICA, London, 1968-1969)の未公開資料をもとにする研究論文発表が契機となって、研究代表者が客員研究委員として務めている国立新美術館がReichardt氏より本展関連資料の一部寄贈を受けた。(2)1997年以後封印されていた「名古屋国際ビエンナーレARTEC」の膨大な資料の調査研究に着手して、引き続き現在までドキュメント集作成プロジェクトに取り組んでいる。(3)「Cybernetic Serendipity」に日本から唯一の出展者であるCTG(Computer Technique Group)の槌屋治紀氏のいままで知られてこなかった活動とこの分野における意義を論じたインタビューを東京藝術大学大学院映像研究科の紀要に寄稿した。(4)Asia Digital Art and Designの国際学会で「A Brief History of Early computer Art in Japan」という研究発表を行った。
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Research Products
(3 results)