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2015 Fiscal Year Research-status Report

活人画流行の実態とその文学表象研究――19世紀半ばから20世紀初頭を中心に

Research Project

Project/Area Number 24720132
Research InstitutionKyoritsu Women's University

Principal Investigator

浦野 郁  共立女子大学, 文芸学部, 講師 (80612746)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2017-03-31
Keywords活人画 / ヴィクトリア朝 / 英米文学 / 視覚芸術 / ジェンダー / 初期写真技術
Outline of Annual Research Achievements

引き続き活人画の登場する文学作品の収集を行った。その過程で、初めはヨーロッパで流行した活人画という娯楽がやがてアメリカでも大きな流行を生み出していたことが分かり、アメリカ文学作品の中にも活人画の登場する作品を見出すことができた。また、アメリカ西海岸で現在でも行われている活人画のイベントが少なくとも二つあることが分かり、現地にいる知り合いを通じてパンフレットを入手したり、実際の演者から話を聞いたりすることができた。現代においては死せる伝統だと思っていた活人画について生きた情報を手に入れることができたのが大変貴重な収穫であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

育児休暇からの復帰後初の一年だったため、思うように研究を進めることが出来ないのが現状であった。研究最終年度に少しでも挽回したいと考えている。

Strategy for Future Research Activity

これまでの研究期間で研究対象については十分な資料が集まったため、現在はそれらを業績化することを目指している。具体的には、活人画の場面を含むことでよく知られているアメリカ、イギリスの文学作品を一つずつ取り上げ、活人画の流行と両国における受け止められ方の微妙な差異がこの二つの作品にどのように表れているかを検証する論文を執筆している(先に学会で口頭発表する可能性あり)。また、ヴィクトリア朝期の写真家ジュリア・マーガレット・キャメロンの活人画写真についても、28年度後半に論文化もしくは学会発表するつもりで準備をしている。28年度が研究最終年度であるため、追加の資料収集のため夏に渡英することも検討している。業績としてまとまったものをできるだけ多く残したいと考えている。

Causes of Carryover

幼い子供がいるため、研究や学会発表のために家を空けることが難しく、主に資料の追加収集と、これまでに収集したものの分析を行ったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

28年度は研究最終年度であるため、夏に渡英し追加の資料収集を行いたいと考えている。また参加を考えている学会がいくつかあるため、そちらの旅費にも充てる。さらにこれまでに収集しきれていない資料の購入も行う。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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