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2012 Fiscal Year Research-status Report

フォト・テクスト研究 ――米国モダニズム文学とドキュメンタリー写真の交差

Research Project

Project/Area Number 24720139
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionKyoto Notre Dame University

Principal Investigator

山本 裕子  京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 講師 (80545377)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsアメリカ
Research Abstract

米国モダニズム文学とドキュメンタリー写真との相互影響関係を実証するという本研究の目的を達成するために、平成24年度は、主に基礎資料の収集とその読解・検討を行った。特に、これまで研究者に看過されてきたウィリアム・フォークナーとウォーカー・エヴァンズの後期作品にみられる相互影響関係についての研究を進めた。この成果の一部については、同年10月に開催された日本ウィリアム・フォークナー協会全国大会にて、「ふたりの「レイト・モダニスト」?  ――ウィリアム・フォークナーとウォーカー・エヴァンス」と題して発表を行った。また、平成25年2月に開催された京都ノートルダム女子大学研究プロジェクト報告会において、「フォトジャーナリズムとモダニズム文学」と題した発表をした。フォークナーとエヴァンズの50年代前後の後期作品を比較検討することにより、モダニズム文学とドキュメンタリー写真との相互影響関係を実証することができた。
従来は相互排他的であると考えられてきたハイ・モダニズム作家とドキュメンタリー写真家との知られざる接点に注目することにより、モダニズム/ドキュメンタリーの再定義の必要性を提言することが可能となった。また、これまで看過されてきたモダニスト作家と写真家との共同作品「フォト・テクスト」を研究対象に据えることにより、埋もれていた作品の再評価へと繋げることができたと考える。本研究の最終的な目的は、米国モダニズム文学とドキュメンタリー写真との相互影響関係を実証することであるが、本年度の研究において、既にモダニズムの変容とフォト・ジャーナリズムの発展を、別個の現象としてではなく互いに影響・補完しあう「統一の」文化現象として読み直しを図る手ごたえを感じている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究においては、3年間の研究期間のうち、2年間はFSA写真を用いたフォト・テクスト研究に従事し、最後1年は、研究の集大成として、フォークナーとエヴァンズの後期作品にみられる相互影響関係を明らかにする予定であった。当初の予定とは異なり、本年度フォークナーとエヴァンズの後期作品についての研究を進めることとなったが、全体的な研究の進捗には大差なく、順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

平成25年度は、平成24年度に進めたフォークナーとエヴァンズの後期作品についての研究の仕上げのため、米国ゲティ美術館、メトロポリタン美術館、議会図書館でのアーカイヴ調査を実施したうえで、論文化を進める。これと同時に、CaldwellとBourke-Whiteの合作You Have Seen Their Faces (1937)とAgeeとEvansの合作Let Us Now Praise Famous Men (1941)に関する資料収集を進める予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度は、平成24年度に進めたフォークナーとエヴァンズの後期作品についての研究の仕上げのため、米国ゲティ美術館、メトロポリタン美術館、議会図書館でのアーカイヴ調査を実施する予定であり、その旅費・滞在費を使用する予定である。本研究の論文化に必要 な図書・資料費にも使用する。
これと並行して、CaldwellとBourke-Whiteの合作You Have Seen Their Faces (1937)とAgeeとEvansの合作Let Us Now Praise Famous Men (1941)に関する資料収集を進める予定であり、図書・通信費・収集旅費に使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 2012

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 「フォト・ジャーナリズムとモダニズム文学―エヴァンズとフォークナー―」2013

    • Author(s)
      山本裕子
    • Organizer
      京都ノートルダム女子大学研究プロジェクト報告会
    • Place of Presentation
      京都ノートルダム女子大学
    • Year and Date
      20130213-20130213
  • [Presentation] 「ふたりの「レイト・モダニスト」?―ウィリアム・フォークナーとウォーカー・エヴァンス―」2012

    • Author(s)
      山本裕子
    • Organizer
      日本ウィリアム・フォークナー協会第15回全国大会
    • Place of Presentation
      中京大学
    • Year and Date
      20121012-20121012

URL: 

Published: 2014-07-24  

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