2014 Fiscal Year Research-status Report
ヴィクトリア朝文学にみる医療表象と物語の文化・歴史的考察
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24720141
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
西垣 佐理 近畿大学, 農学部, 講師 (00581042)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ヴィクトリア朝文学 / 物語 / 看護 / 歴史 / 文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、エリザベス・ギャスケルの短編「マーサ・プレストン」と「一時代前の物語」を用いて当該テーマに基づく論文を執筆・投稿し、査読の後採用された。ただし、論文の出版は2015年秋以降の予定である。さらに、当該テーマに関連した書評も一編執筆し、『ギャスケル論集』第24号に掲載された。 さらに、国内での学会出張における情報・資料収集および海外での情報・資料収集で、ヴァージニア・ウルフなど、現在計画していた以外の作家でも当該テーマに関しての研究が可能であるとわかり、大きな収穫を得た。 次年度では、今回得た資料などを基に、計画にあったシャーロット・ブロンテ、エミリー・ブロンテ、オリーヴ・シュライナー、ヴァージニア・ウルフといった作家の作品研究に入る予定である。そこで新たな論構築の後、できるだけ早いうちに執筆・学会発表できるようにしていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
育児をしながらの研究ということで、想定よりやや遅れてはいるものの、今年度は論文執筆や書評執筆の形で研究成果を発表することができた。また、執筆した論文に関して学会発表の予定もある。さらに、計画で想定していたよりも多くの作家で当該テーマを生かすことができる見込みがあり、進展としては一時の遅れを大幅に取り戻せていると思う。
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Strategy for Future Research Activity |
上記より、秋以降に執筆した論文の出版がまず見込まれると同時に、日本ギャスケル協会での発表も既に決定している。また、上記にも取り上げた作家の作品のどれかを用いた論構築および論文執筆・発表を計画している。そして、これまでの研究の成果をまとめるべく、書籍化のための準備を始める予定である。
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Causes of Carryover |
育児休暇による延長のため、使用予定額がすべて一年遅れになっている。さらに、既に購入済みの書籍があるのだが、今年度の支払いに間に合わず、次年度の経費として計上予定のため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
まず、既に購入済みの書籍の支払いを行い、これまで同様研究計画に沿って資料・文献費用、および学会発表費や海外出張費等に充てる予定である。
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