2013 Fiscal Year Research-status Report
戦後フィンランドの民族文化研究における「スラブ文化影響説」と政治の関係
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24720157
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
石野 裕子 金沢大学, 先端科学・イノベーション推進機構, 博士研究員 (70418903)
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Keywords | ヨーロッパ / フィンランド / 民族文化 / 戦後 |
Research Abstract |
平成25年度は、前年度にフィンランド文学協会およびフィンランド国立図書館にて収集した資料の分析を行った。特に、フィンランド文学協会で収集した協会の会報および議事録を中心に、1945年から1950年代までのフィンランド民族文化をめぐる言説についての分析を行った。 また、本研究の中間報告として、5月にSociety for the Advancement of Scandinavian Study Annual Meeting 2013 (San Francisco, USA) にて、“The Birth and the Transition of Greater Finland: Focused on the interpretations of the Epic Poetry Kalevala”、 6月に2013年度立教大学史学会大会シンポジウムにて「独立フィンランドにおける自国史の『創造』-『大フィンランド』思想と民族概念の変遷を中心に-」、8月に The 5th East Asian Conference for Slavic Eurasian Studies(Osaka, Japan)にて、“Where is the Sphere of Finland? : The Relationship between Greater Finland and ‘Finnishness’ during the World Wars”の発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外での資料調査を、学務との関係で断念したことによる。しかし、最終年度にあたる平成26年度の夏期に、残りの資料をフィンランド文学協会およびフィンランド国立図書館にて収集し、研究の深化に努める。
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Strategy for Future Research Activity |
上述したように、最終年度にあたる平成26年度では、夏期にフィンランドにて残りの資料を収集し、研究の深化に努める。また、研究の総括として査読論文の執筆を行うと同時に、研究報告をバルト=スカンディナヴィア研究会で行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学務の関係で、予定した海外調査および国際学会発表に行けなかったため。 次年度に予定する海外調査の費用にあてる。
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Research Products
(4 results)