2013 Fiscal Year Research-status Report
ノンネイティブ母親の言語行動:在日タイ人母親の日本語談話分析
Project/Area Number |
24720188
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
中村 ジェニス 国際基督教大学, 教育研究所, 研究員 (10622136)
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Keywords | Non-native / maternal speech / maternal feedback / child object labeling / baby talk / language socialization |
Research Abstract |
2013年にシンガポールに開催した学会で発表された。2013年の海外学会では本事例研究による1歳2か月から2歳6か月のデータをすべて分析し発表した。参加者には、在日外国人の母親の非母語での子育てについて関心を寄せてもらうことができたと思われる。また、日本だけではなく世界の各地で移住者の母親が自分の母語ではない現地の言語で子育てした結果が、子供の発達にどんな影響を与えるのかという課題を取り上げた。本研究の結果に基づいた論文は、現在執筆の最終的な段階にあり、審査のある国際の学術論文集に提出する準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は一人のタイ人母親と子供の事例研究である。本研究は予定通り行ったが在日タイ人母親の家庭内の言語環境をさらに研究するため研究対象者を増やして民族学的調査を行うことが必要だと研究結果から分かった。そのため、複数のタイ人母親からデータ収集と分析を行うため研究期間を延長することが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
家庭内の言語環境を調べるために複数のタイ人母親を調査する。本研究者はすでに2人のタイ人母親の調査をし、彼女らからさらに研究対象者を紹介してもらう予定である。又、地域の日本語クラスに出席し研究対象者を募集する。その後インタビューをメモに記録し録音データーを書き写し直接調査を担当する。分析したデーターは学会で発表し、論文にまとめる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は当初予定していた日本人の母親による子供との発話データの解析作業を行うはずであったが、研究の方向を再度在日タイ人の母親の家庭内での言語環境に変更する必要があったため、こちらの解析作業は実施しなかった。 調査対象のタイ人の母親がタイ語でしかコミュニケーションが出来ない場合、タイ人の研究助手の手伝いが必要である。その場合は助手がインタビューに参加し、インタビューの内容を記録し、録音のデータを書き写し翻訳することを依頼して謝礼を支払う。また、調査に協力した全対象者に粗品を送る。研究結果を海外の学会に発表する予定なので残りの使用額を旅費に使用する。
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