2013 Fiscal Year Research-status Report
自分の発音に自信と誇りを持って話せる日本人英語学習者の育成に向けて
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24720189
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
勅使河原 三保子 駒澤大学, 総合教育研究部, 准教授 (40402466)
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Keywords | 音声学 / 日本語母語話者 / 英語 / 言語態度 / 明瞭性 / 通じやすさ |
Research Abstract |
英語を主に非母語話者との国際共通語として使用する日本語母語話者には、自分の英語の発音に対して不安を抱える者も少なくない。本研究では日本語母語話者による英語発音の音声的特徴を音声学的に記述し、他言語母語話者に対する通じやすさと関連付けることにより、日本語母語話者が国際共通語として英語を使用する場合に必要不可欠な音声的特徴を抽出し、日本語母語話者の不安を解消するための発音指導法を考案する。 本研究の2年目である平成25年度は、前年度の実績に基づき、まず既存の日本語母語話者による英語音読音声のデータベース音声ERJ(日本人による英語読み上げデータベース)のうちの「リズム文」と呼ばれる120文のセット(各文は男女各95名のうち8名程度によって音読された)を受聴による分析方法により予備的に分析した。このリズム文には英語教師による単語・文強勢(リズム)に関する発音評定が付与されており、どのような音声的特徴を持つ音声が良いリズムで発話されていると評定されたのか調べるため、受聴分析の結果と評定値との相関を調べた。第一段階として、①英語の子音を日本語の子音で発音する子音代替、②英語の母音を日本語の母音で発音する母音代替、③子音で終わる音節や子音のみの連続の発音が困難なことによる母音の挿入、の三つを主な特徴として評定値との単純相関を見てみると、いずれも評定値との相関は統計的に有意ではあったが弱いことがわかった。 また、今後の本研究の実験の遂行に活かすべく、日本語母語話者による英語音声の訛りの強さや通じやすさに関する先行研究を整理し、本研究の予備調査の結果と関連付けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度に行ったことのうち、業績として発表できる部分は前年度に行うべき内容であった。しかしながら、同時に本調査の準備として日本語母語話者による英語音声の収録方法や、聴取実験の実施方法についてさらに検討を進め、速やかに実行できるように準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、平成24年度に行う予定だった予備実験を簡略化して速やかに実施すると同時に、本調査で用いる日本語母語話者による英語音声の収録やその他の準備を並行で進める。また、直後に本調査に速やかに移行できるよう、予備実験のデータ分析と共に問題点の洗い出しを早急に行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度も前年度に引き続き、あまり研究費を使用しない文献精査と既存データの分析に集中し、当初計画で平成24年度に行う予定であった研究内容の一部および平成25年度に行う予定であった本調査の実施が遅れているため、これらの内容の実施に必要だった費用が使用できていない。 現在までの文献精査によって、今後行う本調査における注意点等に関する知見を深めることができた。平成26年度はこの2年間で生じた当初計画からの遅れを取り戻すため、今までに得られた知見を活かし、予備調査を速やかに終了させ、本調査に円滑に移行する。
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Research Products
(1 results)