2013 Fiscal Year Research-status Report
自習用教材作成・高大連携・相同性研究に生かす、慣用句を鍵に行う前置詞棲み分け研究
Project/Area Number |
24720215
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
花崎 美紀 信州大学, 人文学部, 准教授 (80345727)
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Keywords | 前置詞 / 意味論 / 相同性 / モジュール教材 |
Research Abstract |
本研究は(1)英語のすべての前置詞の意味は何か?(2)日英語の様々な現象は、英語は<有界的・結果志向・スル的>、日本語は<無界的・経過志向・ナル的>な傾向に沿っている、つまり、相同的であるとされているが、前置詞の意味も、この傾向に沿っているか?の2点に答えようとする研究の一部である。その研究方法おび還元方法は、以下の2段階の研究方法と、3段階の研究結果の還元を行う。 第1段階としてSemasiologicalな研究を行い、高大連携から得られる間違いやすい前置詞を参考にしながら、1語の現代英語における用法を整理しそこから仮の意味ネットワークを作成しそれを古い英語における用法を整理して補強する。第2段階として、Onomasiologicalな研究を行い、関連する語を、孤立用法・慣用表現を元に検証し、対象前置詞の棲み分けを明らかにする。そして、(1) 高大連携の中でその研究結果をもとに、大学生・高校生へ正しい前置詞の使い方を指導する。(2) モジュール教材(テーマ別の小教材)としてサーバーに蓄積し実力にばらつきのある大学生が自学自習できるような教材として提供する。(3) 研究結果を報告書として結実させる。 その流れの中で、平成25年度は、前置詞forとtoおよびat、また、それに関連して、助動詞shouldの研究を行い、1本の著作、4本の論文、4件の学会発表、および1冊の教材を発表した。 助動詞Shouldの研究は著作の中に治め、ForとToは、論文集に投稿し、Atについては、学会で発表を行い、平成26年度に出版される雑誌の中にその成果をまとめる予定である。それに加え得て、これらの研究成果を生かして、英会話用の著作を執筆し、それを出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、近接性を表す前置詞をすべて扱うことが目標であるが、これまでは、as. by. on, in, to, till, until, for, at を扱ってきた。よって、すこしずつ研究を進めているという点において、おおむね順調に進展していると言えよう。
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Strategy for Future Research Activity |
2段階にわけて研究を行い、3方法で研究結果を社会に還元する。 <研究計画・方法> 第1段階として、Semasiologicalな研究を行い、高大連携から得られる間違いやすい前置詞を参考にしながら、1語の現代英語における用法を整理しそこから仮の意味ネットワークを作成し、それを古い英語における用法を整理して補強する。 第2段階として、Onomasiologicalな研究を行い、関連する語を、孤立用法・慣用表現を元に検証し、対象前置詞の棲み分けを明らかにする。 <還元方法> 研究結果の社会への還元は3方法による。すなわち、(1) 高大連携の中でその研究結果をもとに、大学生・高校生へ正しい前置詞の使い方を指導する。(2) モジュール教材(テーマ別の小教材)としてサーバーに蓄積し、実力にばらつきのある大学生が自学自習できるような教材として提供する。(3) 研究結果を報告書として結実させる。 <平成26年度に行うこと> では、具体的に平成26年度は何を行う予定であるかというと、さらなる前置詞の研究を進める予定である。扱う前置詞はByの予定である。また、それと並行して、昨年度学会発表したAt、そして論文で投稿したShouldの研究をさらに高めて、論文にする予定である。 そして、それらを、海外の学会で発表する予定である。(発表は平成27年度であるが、その応募は平成26年度であるので、その準備を行う)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成26年度に、海外出張を予定しているため、次年度使用額を残しておいた。 平成25年度の研究結果を含むこれまでの研究結果を海外の学会で発表するため、アメリカの学会で発表し、また、資料収集のためにイギリス出張するために使用する予定である。
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Research Products
(10 results)