2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24720237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Akita International University |
Principal Investigator |
石毛 順子 国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (40526050)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 作文過程 / 日本語学習者 / パソコン |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本語学習者のパソコンを用いた作文過程を明らかにすることである。平成24年度は、約15名の調査、プロトコル作成、質的分析を行った。韓国語母語話者と英語母語話者の参加が予定より少なかったため、24年度は中国語母語話者の分析を主に行った。パソコンを用いた作文過程を明らかにする上で参考になるデータは、手書きでの作文過程のデータであるが、比較したところ外部リソースの使用状況が大きく異なったため、24年度は特に外部リソースの使用状況の違いについて質的な検討を行った。中国語母語話者において、手書きの作文過程には見られない、パソコンを用いた作文過程に特徴的な行動は以下の通りである。 「Weblio英和和英辞書に英語または日本語を入力し、(複数の辞書による)日本語または英語による解説を読むこと/そのままペーストして用いること」、「Wikipediaに日本語を入力し、日本語による解説を読むこと/そのままペーストして用いること」、「グーグル翻訳に英語を入力し、外来語の綴りを確認すること」、「グーグル翻訳に中国語で文を入力し、日本語翻訳を見ること」、「グーグル翻訳に日本語で文を入力し、中国語翻訳を見ること」、「拡張機能RikaikunをインストールしたGoogle Chlomeを用い、漢字の読みを確認すること」。 手書きの場合でも電子辞書を用いることはできるが、パソコンで作文を書く場合はより豊かな外部リソースを利用していることが24年度の結果から示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度計画では24年度に行うのは調査、プロトコル作成、質的分析(作文過程における思考活動のカテゴリー作成・発表・再検討)であった。調査人数に若干の不足はあるが、カテゴリー案の発表予定と準備は進んでおり、おおむね順調に進展していると言えるだろう。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り25年度は引き続き調査、プロトコル作成、質的分析そして新たに量的分析を行うが、24年度の調査人数が予定より少なかったため、25年度は予定より多く調査を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)