2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24720260
|
Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
|
Keywords | 自律支援 / 授業構成 / モチベーション / 自己決定理論 / 外国語教授法 / 混合方法研究 / 構造方程式モデル / 授業観察 |
Research Abstract |
この研究で、小学校外国語活動の授業に対する動機と取り組みへの影響を計った。アンケート調査、ビデオ撮影を行って、両方とも継続的に量的・質的に分析した。 長期的統計モデルを検討し、児童の自己評価した内発的動機、または三つの心理的欲求(有能さ、関係性、自律性)が行動的、感情的、認知的取り組みへの因果関係を検討した。内発的動機より、心理的欲求の満足程度の方が長期的に取り組みへ影響を及ぼす。外部からの観察した取り組みの評価も行った。パス分析モデルでは、外部から評価した取り組みと子供が自己評価した行動的取り組みでしか相関性がなかったが、その相関が非常に高かった(>0.7)。担任教員が子供の外国語学習意欲、能力も評価し、取り組みとの関係を潜在変数として構造方程式モデルで検討した。教員の評価が認知的取り組みのみとの相関が発揮した。最後、モチベーションの変化を検討するため、子供の内発的、同一的、取り入れ的、外的調整もプレ・ポストモデルで計った。一年間の外国語学習を終えて、強い変化がなかった。上の成果論文は現在執筆中。 具体的な成果として、25年度内にこの研究に関わった論文を国際学術雑誌に掲載できた。The Journal of Asia TEFLにて、小学校のALT、担任、英語専科教員が子供のコミュニケーション行動へどのように影響を及ぼしているのかを検討した。結果では、小学校の担任の授業参加程度が他の教員より児童の取り組みを促すことが発揮した。 もう一つの国際レベル論文もELT Journalに受理された。正式出版は26年度になる。内容は、米国で日本語を教える小学校と日本で英語を教える小学校の共通点を検討した。対象として、両方の国の授業取り組みを良く促すことかつ外国語を多く使うことができる教員の授業を録画し、質的に分析した。結果では、外国語をより多く使うための母語の使い方、授業経営法を提供した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、平成24年度から2年間で同一の小学校の児童を対象にして、外国語動機に対するアンケート調査で継続的に長期的な変化やその要因について量的・質的分析を行う予定であったが、平成25年度になり、24年度に実施した調査の質問紙の一部に改善の余地が見つかった。そこで計画を変更し調査内容を修正した上で、平成25年度から新たな児童を対象にして、2年間で調査・分析を行うこととしたため、経費を確保した。 長期的に子どもの動機がどう変化してくるのか、学習環境がどう影響しているかを明らかにするため、必要な量的、質的データを再度新しいコホートから集めることが出来た。長期的なデータの分析は現在順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
この研究の3年目の推進方策: 平成26年6月: モチベーションに対するアンケートを実施、英語知識の診断テストを行う、対象小学校において6年生の外国語活動のデータ収集を行う 平成26年10月: モチベーション対するアンケートを実施、対象小学校において二回目の6年生の外国語活動のデータ収集を行う 平成27年2月: 対象小学校において三回目の6年生の外国語活動のデータ収集を行う、モチべーションに対するアンケートを実施、英語知識の達成テストを行う、教員からの子どもの英語に対するモチべーション、英語力の評価を行う
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度に収集したビデオデータの書き取り作業が、当初の予定より難航すると考えられたため、研究補助者を増員する予定である。その人件費を確保する目的で、研究に支障をきたさない範囲で物品費や旅費を節約した。 データの収集、入力、書き取り作業、安全保持を研究補助者に行わせるための学生アルバイト代を費用に充てる。
|
Research Products
(9 results)