2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24720310
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
人見 佐知子 甲南大学, 人間科学研究所, 博士研究員 (00457029)
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Keywords | 遊廓 / 遊女 / 性売買 / 都市史 / 公娼制度 / 芸娼妓解放令 / 近代転換期 / 売買春 |
Research Abstract |
①昨年度に引き続き、東京都公文書館所蔵の「芸娼妓解放令」関連史料の収集をおこなった。収集した史料は翻刻をすすめるとともに分析をおこなった。その成果の一部は、第51回部落問題研究者全国大会(2013年10月27日於同志社女子大学)で報告した。(報告タイトルは「公娼制度の近代転換期」)。本報告をベースに、「公娼制度の近代転換期(『部落問題研究』208号、2014年4月刊行予定)を執筆した。 ②「19世紀金沢の茶屋町と出会宿」(『シリーズ遊廓社会1 三都と地方都市』2013年)を執筆した。本稿をベースに、都市史学会2013年度国際学術大会(韓国、2013年6月1日)で報告した。(報告タイトルは「金沢の茶屋町と都市社会」)。その成果は都市史学会編『都市研究:歴史・社会・文化』第9号に収録された(原文ハングル)。 ③本年度から、「芸娼妓解放令」後の公娼制度の展開について明らかにするための作業として、民事判決原本データベースの関連史料の収集を開始した。史料の一部は翻刻し、その成果の一部を、yale大学でのworkshop(Embodied Histories: New Perspectives on Prostitution and Disease in Modern Japan,A bilingual workshop sponsored by CEAS,Wednesday, March 26, 2014 )で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の研究実施計画のうち、もっとも重点をおいていた東京都公文書館所蔵の「芸娼妓解放令」関係関連資料の収集を達成し、さらに翻刻作業を継続しておこなった。その成果は、学会で報告するとともに、論文を執筆した。 加えて「芸娼妓解放令」の展開について分析を深化させるため、、今年度は新たに新たな史料調査に着手した(民事判決原本データベースの芸娼妓関係の訴訟史料の収集)。これについても、翻刻をすすめながら、成果の一部をワークショップで報告し、今後の研究の方向性について有意義な視点を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度収集した、東京都公文書館所蔵の「芸娼妓解放令」関係史料および民事判決原本データベースの芸娼妓関係の訴訟史料について、翻刻を引き続きおこなう。 研究成果は、適宜学会で報告するとともに、論文を執筆することとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度の旅費のうち、yale大学への往復旅費は先方からの支出となったため、大幅な剰余が生じた。 今年度は、前年度収集した史料が予想より多かったため、その筆耕のための謝金にあてることとする。
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