2013 Fiscal Year Research-status Report
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24730130
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
松本 俊太 名城大学, 法学部, 准教授 (90424944)
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Keywords | リーダーシップ / 政治指導者 / スケジュール / 日米比較 / 新制度論 |
Research Abstract |
(1)アメリカ大統領のスケジューリングのデータ・セットの作成。Bill Clinton政権のスケジュールのデータ・セットを見直す作業を行った。ところが、データの作成方法について、文献研究を行わなければ決定できない事柄がみつかったことや、スケジュールとは別に、行動の記録(Daily Diary)が入手できる可能性が残っていることが判明した。 (2)日本の首相のデータ・セットの作成と再検討。前年度からの継続の課題として、「首相動静データ」の拡充作業に本格的に着手した。本年度は、大平正芳・鈴木善幸・中曽根康弘・宇野宗佑・宮澤喜一各内閣の「首相動静データ」の作成を、研究補助員2名と共に完成させた。および、日単位の首相の記者会見や文脈的要因のデータ・セットの作成作業の一部を行った。 (3)研究会報告・学会報告と論文の執筆。上記データを用いて、来る2014年6月に学会報告を行うことを決定し、そのための執筆作業に着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「平成25年度の研究実施計画」からの大きな変更は、アメリカ大統領のデータ・セットの作成について、不確定な事柄が生じているために、一時中断していることと、「首相動静データ」の作成の進捗状況が、予定よりも進んでいることである。前者は研究の遅れを示すものであるが、後者がそれを補っているものと考える。とりわけ、本年度に作成した「首相動静データ」は、既存の同データと併用することにより、十分なデータ分析を伴う研究を行うことが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)アメリカ大統領のスケジューリングのデータ・セットの作成。独自に作成しているBill Clinton政権のスケジュールのデータ・セットの作成を完了させ、論文執筆に用いる。 (2)日本の首相のデータ・セットの作成と再検討。前年度からの継続の課題として、「首相動静データ」の拡充作業(竹下登・海部俊樹各内閣の既存のデータのクリーニングと、未作成の部分の作成)と、日単位の首相の記者会見や文脈的要因のデータ・セットの作成作業を行う。 (3)「首相動静データ」を用いた学会報告と論文の執筆。「首相動静データ」を用いたデータ・セットを用いて、定量的な分析を行い、学会報告を行う。可能であればこの報告の論文を改稿して査読誌に投稿する。 (4)アメリカ大統領のスケジューリングのデータを用いた論文の執筆。上記のBill Clinton政権のスケジュールのデータセットを用いて、あるいは、他の研究者が作成している他の大統領の行動のデータセットが入手できるようであればそれを用いて、アメリカ大統領の行動に関する定量的な分析を行う。発表の形式は、執筆を継続している単著の1章分の書き下ろしを予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1)『首相動静データ』の作成作業が予定よりも順調に進行しており、それに伴って、研究補助員に支払う謝金の総額が当初の見通しよりも少なくなったこと (2)平成25年度に行うことを予定していた海外で開催される学会への出席が、実際には平成26年4月に開催されたことにより、その執行が平成26年度に行われること (1)作業が遅れているアメリカ大統領の政治行動のデータ・セットの作成を行い、研究補助員に謝金を支払う (2)海外で開催される学会に出席する。 (3)可能であれば、日本国内で研究会を主催し、国内の複数の研究者を招聘する。
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