2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24730154
|
Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
妹尾 哲志 専修大学, 法学部, 准教授 (50580776)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 冷戦史 / ドイツ外交 / 東方政策 / 国際関係論 / 外交史 / 国際政治 / ヨーロッパ政治 / 国際情報交換:ドイツ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に入り研究成果をまとめる作業に取り組んだ。まず、大連立政権期の東方政策に関する現地調査を短期ではあったが9月に行った。そこでは、ボンの社会民主党文書館やコブレンツの連邦文書館で未公刊一次史料の収集を行うとともに、ボン大学図書館などで関連する資料や文献の調査を行った。またこうしたドイツでの調査に加えて、前年度までに引き続き日本でも関連文献の収集及び分析に取り組んだ。 これらの調査や資料収集をもとに、前年度に引き続き大連立政権期の東方政策に関する時系列的整理に関して、申請書で述べた「外交交渉」「政党政治」「国内政治」の三つの視座から取り組んだ。この時系列的整理に基づき、研究実績としては次のような研究発表及び成果を公表した。まず、当該研究テーマに関連して、大連立政権期の核不拡散条約(NPT)政策に関する研究報告を、2014年9月にベオグラードの国際セミナーで行った。このセミナーの成果は2015年3月に論文集として刊行された。これに関連して、前年度の国際セミナーで発表した研究報告に関する論考も、2014年12月に論文集として刊行された。 次に、大連立政権期の東方政策やNPT政策に関連して、2014年11月にドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)主催の公開ワークショップ「日独外務省政策担当者秘密協議と日本の核武装」にて西ドイツの核政策の観点からコメンテーターを務めた。さらには、同月本務校の法学研究所が主催する市民学生講座にて、当該研究テーマに関連して西ドイツとポーランドの関係に関して報告を行い、これは2015年3月に同研究所の発行する所報で公表された。加えて2014年11月には、大連立政権を構成していたドイツ社会民主党に関する論考も発表した。
|