2013 Fiscal Year Annual Research Report
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24730250
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| Research Institution | Sapporo University |
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Principal Investigator |
武者 加苗 札幌大学, 地域共創学群, 准教授 (60614980)
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| Keywords | 地域間交易 / 地域間産業連関表 / 南関東地域 / 設備投資 |
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| Research Abstract |
本研究では従来の統計ではとらえきれない都道府県の枠を超えた地域経済活動を把握するために、県間の地域間産業連関表を作成したうえで、日本の地域ブロック間の産業別の移出入構造を検討した。分析を進めるにしたがい、従来の統計区分が現状の経済圏と合致しない部分がより明確に把握できるようになった。特に関東地域に関して経済産業省の定義では1都10県と、韓国もしくは欧州の中規模国と同程度の経済規模であるにもかかわらず、単一の地域ブロックとして統計が整備されている。これは関西地域を含む日本の他の地域ブロックとの地域比較分析の観点からは、適切な規模ではないと判断される。
そこで、平成25年度は関東ブロックの移出入の精査に重点を置いた。専門家へのヒアリングを通じて1都10県の関東地域を南関東、北関東、甲信越に分化させることとした。南関東地域とそれ以外の関東地域のサービス業の構造が異なるためである。また南関東地域内では東京都とそれ以外の県で製造業および事業所向けサービス業などの産業構造および自給率に大きな差異がみられる。このため埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県から成る南関東地域間産業連関表を作成、関西地域間産業連関表との比較分析を行った。さらに、両地域にて1都3県にケース分けを行い、広域連携を念頭においた公共投資および民間投資が新規発生した場合のシミュレーションを行った。
これらの分析の過程で県間または地域ブロック間の交易関係を産業別に明らかにするための手法の開発に成功し、両地域間の依存関係を明示化できた。南関東地域と関西地域の比較に関しては学会発表を経て、国内学術誌に投稿し掲載された。また、地域ブロック間のデータベースを利用して北海道と他地域の交易関係について大学放送講座で一般向けに解説し、その成果の一部を活用して学術誌に投稿した。
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