2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24730262
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Research Institution | National Institute of Population and Social Security Research |
Principal Investigator |
暮石 渉 国立社会保障・人口問題研究所, 社会保障基礎理論研究部, 第3室長 (00509341)
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Keywords | きょうだい / 家族 / 社会保障 / 貯蓄 |
Research Abstract |
本研究は,きょうだいのみならず,家族の他の成員の戦略的相互依存関係を理論的に明らかにし,実証分析への展開と社会保障政策や家族政策への応用のための理論的な基盤を確立することを目的とするものである. 昨年度に引き続き「未婚女性と予備的貯蓄の関係」および,「夫婦の家計管理と家計貯蓄の関係」について研究を進めた.前者に関しては,査読付き英文雑誌 Review of Economics of the Household に掲載された.また,後者に関しても,東北大学経済学部の若林准教授との共同研究として完成させ,英文査読誌に投稿中である. したがって,本研究の進捗状況は良好といえる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した「研究の目的」に則り,一本の論文が海外の英文査読誌に掲載され,もう一本を完成させ,英文査読誌に投稿中であるため.
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Strategy for Future Research Activity |
「夫婦の家計管理と家計貯蓄の関係」に関しては,査読から戻り次第,改訂を行う. さらなる研究として,行動経済学の観点を取り入れ,出生の分析を行う予定である.つまり,意思決定において双曲割引的なバイアスがある場合,出産の先送り行動が見られるかどうかを調べる.その際,夫と妻のバイアスの程度の違いがどのように相互に影響しているのかを分析する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年7月から2014年4月まで育児休暇を取得したことにより,本研究に十分な時間を割くことができなかったため. 本年度計画していた国内外での学会報告を次年度に行うことにより,繰り越した額を使用する予定である.
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Research Products
(2 results)