2013 Fiscal Year Research-status Report
航空機産業発展における高等教育機関とのパートナーシップの国際比較
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24730311
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
竹之内 玲子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (30409627)
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Keywords | 航空機産業 / 高等教育機関 / パートナーシップ / リージョナル・ジェット |
Research Abstract |
平成25年度も昨年度に引き続き、航空機産業における高等教育機関の役割について調査を行うため、航空機産業に関連する高等教育機関の関係者にインタビュー調査を実施した。また、航空機関連企業のインタビューも実施し、産学官連携の成否を分ける要因についても調査した。 莫大な開発費が必要となる航空機産業において、開発スピードをあげながら、研究の幅も広げていくことを自前の資源だけで達成することは困難である。そのため、外部の企業や大学、政府系機関などを積極的に活用することが重要となる。今年度は、不足する資源を補うべく早い時期から産学官連携に取り組んできたカナダとブラジルの航空機産業を取り上げ、同国の産学官連携の新たな動きについて考察した。 カナダにおいては国内の教育機関が、自国企業だけでなく海外企業とも連携し、国際研究開発を進めており、自国内の産業全体に好循環を生み出していることが判明した。ブラジルにおいては、航空技術研究所(Technological Institute of Aeronautics)が特に重要な役割を担っていた。同機関は研究開発だけでなく、人材の供給という面でも同国の航空機メーカーを支えている。カナダに比較して海外企業との共同開発の件数は少ないものの、研究者間では国際化が進んでいることが分かった。 本年度ではこうした結果に基づき、航空機産業の発展と教育機関の役割に関するモデルを提案し学会の報告によって発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インタビュー調査と文献研究を通じ、航空機産業の発展と教育機関の役割に関するモデルを提案し学会の報告によって発信したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、インタビュー調査を積み重ね、今まで行なってきた先行研究のレビューも継続していく予定である。それらに基づいて本研究を学会報告し、研究論文の作成を続けていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成26年3月にブラジルにインタビュー調査へ行く予定であったが、インタビュー先の都合により日程を変更することになったため。 平成26年8月にブラジルにインタビュー調査に行く予定であり、そのための旅費として使用を計画している。
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