2013 Fiscal Year Research-status Report
東日本大震災被災企業におけるBCP策定テンプレートの開発に関する研究
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24730333
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Research Institution | Ishinomaki Senshu University |
Principal Investigator |
益満 環 石巻専修大学, 経営学部, 准教授 (10347891)
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Keywords | 東日本大震災 / 事業継続計画 / Business Continuity Plan / 自動車関連企業 / テンプレート / インタビュー調査 / アンケート調査 / サプライチェーンリスクマネジメント |
Research Abstract |
2012年3月に内閣府防災担当が東日本大震災で被災した企業へのアンケート調査「企業の事業継続の取組に関する実態調査」を実施した。その中で注目すべき事項は、BCPの策定予定について「予定はない」と回答した大企業・中堅企業に対して未策定理由を質問した結果、大企業(47%)および中堅企業(55%)ともに「策定に必要なスキル・ノウハウがない」を挙げた企業が最も多い結果となった。大企業、中堅企業ともに「策定に必要なスキル・ノウハウがない」は非常に高い割合を示しておることから、本研究では国内企業のBCP策定の効率化とその普及の一助となるべく、BCP策定テンプレートの開発を試みている。本年度の研究実績は以下のとおりである。①BCPの策定について構築事例および被災企業への構築事例を取り扱った文献を追加調査し、基礎知識の再集約を図った。これに伴って関連文献のデータベースを再構築した。②国内外の研究協力者に対しインタビュー調査を実施し、BCP策定テンプレートの開発に関する客観的な知見を得ることができた。③研究期間内に開発するBCP策定テンプレートの正当性及び有効性の検証について、協力及び参考可能な企業および公的機関に、長期かつ詳細なインタビュー調査を実施した。④すでにBCP策定済みの企業に対して、BCP策定に関する具体的な知見を得た。なお、本年度の研究実績の一部はすでに国内外の学会において研究発表済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度は開発するBCP策定テンプレートの正当性及び有効性の検証について、協力及び参考可能な企業を30社程度選定し、長期かつ詳細なインタビュー調査を実施することであったが、インタビュー調査に時間をかけ過ぎてしまい、同年に実施予定であったアンケート調査を実施するに至らなかった。よって、平成26年度上期にアンケート調査を実施し、特に被災後の実態とBCP策定の成果について調査する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
早急にアンケート調査を実施し、被災後の実態とBCP策定の成果について調査する。その結果を経て、今年度中にBCP策定テンプレートを開発する。
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