2014 Fiscal Year Research-status Report
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24730362
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大倉 真人 長崎大学, 経済学部, 准教授 (50346904)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 保険 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度(平成26年度)は、過年度より続けてきた研究をレフェリー付きの海外ジャーナルに掲載すると同時に、家計・企業・政府といった保険分野でのマーケティングを考える上で必要不可欠な各プレーヤーに焦点を当てた研究を行った。 今年度における研究実績(論文として刊行したものおよび学会等で研究成果報告を行ったもの)について示せば、(1)日本の地震保険制度における損害区分についての議論、(2)需要不確実性およびコスト不確実性が両方存在する保険市場における需要情報価値に関する経済分析、(3)公的保険と私的保険が共存する保険市場において、公的保険が私的保険の需要に与える影響にかかる経済分析、(4)後悔理論を用いた上で、生死混合保険にかかる経済分析の実施、(5)保険分野でのマーケティングを議論において散見されるcoopetitive situationとそれを分析するツールとしてのゲーム理論についての検討、(6)保険需要の促進等を目的に政府等が行う保険料補助の効果等についての分析、(7)参入規制が企業のリスクマネジメント実施に与える影響についての議論、があげられる。 なお上記の研究のうちのいくつかについては、学会発表を終えた段階であったり、レフェリー付きジャーナルにおける審査過程の途中であったりしているが、最終的には、これまで同様に、レフェリー付きの海外ジャーナルへの掲載を目指して作業を行っていくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題に対応するいくつかのテーマに関してはすでに終えており、外部雑誌等への掲載も完了している。しかしながら、昨年度(平成26年度)までに終えることのできなかった研究が残っていることも事実であることから、「(2)おおむね順調に進展している。」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度(平成27年度)は最終年度に当たることから、これまでに取り組んできた研究を発展・拡張した上で、その成果を公表することに主眼を置いた年度とすることを予定している。
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Causes of Carryover |
予定よりも旅費等が節約できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今夏にドイツのミュンヘンにて開催予定のWorld Risk and Insurance Economics Congressへの発表・参加に要する費用および投稿済み論文のレフェリープロセスにおいて発生する諸費用への充当を考えている。
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