2013 Fiscal Year Research-status Report
市場志向強調の際、リーダーシップ・スタイルが市場志向および製品成果に及ぼす影響
Project/Area Number |
24730369
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩下 仁 九州大学, 経済学研究科(研究院), 講師 (30608732)
|
Keywords | 市場志向 / リーダーシップ / イノベーション / 市場志向の強調 |
Research Abstract |
本年度においては、下記3点について研究を実施している。 第一に、1年目に構築した仮説モデルに関係する市場志向およびリーダーシップに関する既存研究についてレビューを行ない、先行研究の整理を行なっている。市場志向に関しては、1990年から現在までの約24年分の研究をレビューした。リーダーシップに関しては、初期の代表的な研究である、Lewinらによるリーダーシップの類型から (Lewin, Lippitt, and White, 1939) 、最近のRowold and Heinitz (2007) の研究に至るまで、長年続けられてきた一連のリーダーシップに関する研究を整理している。結果として、本研究では、変革型リーダーシップ、交換型リーダーシップ、そして、放任型リーダーシップを唱えたBass(1985)のリーダーシップの類型を仮説モデルで援用している。 第二に、1点目に続き、仮説モデルをより現実のビジネスに即したものにするため、複数の日本企業の経営幹部に対してインタビューを実施している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度、新任教員として九州大学経済学研究院に就職したため、学務および新しく講義を受け持たなければならなかった。そのために、かなりの時間を割いてしまったため、研究の進捗に支障をきたしてしまった。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度に行なう点は、実際の経営層に向けた郵送調査となる。しかしながら、回収率が低くなる可能性が高い。従って、回答率を高めるために、事前に各社の経営幹部にアンケートへの回答を依頼する予定である。調査実施におけるこうした工夫は岩下、石田、恩藏 (2014) で実施されており、今回の研究を遂行する上で、研究代表者は十分な経験を備えている。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度については、大学が東京の早稲田大学から博多の九州大学へと移動したため、東京の企業にインタビューに行く回数が増加してしまい、そのため旅費が多額に上ってしまった。そのため、書籍を自分で購入する等して、なるべく研究費を削減するように努めた。 本年もやはり、東京の企業にインタビューあるいは調査を実施するため、東京に行く回数が増加してしまい、旅費を圧迫すると考えている。従って、なるべく旅費を抑えるため、格安の交通手段で東京と福岡間を移動するようにする。 また、郵送調査の受取場所を東京の実家にするなどにして、郵送調査時の費用もなるべく節約するようにしたい。
|
Research Products
(5 results)