2014 Fiscal Year Annual Research Report
電子調達による流通の企業間関係変化に関する日欧比較研究
Project/Area Number |
24730376
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
川端 庸子 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (60411683)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ICT / 流通 / 電子商品調達 / 企業間関係 / 欧州 / イギリス / 国際研究者交流 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、流通業において取り入れられてきた情報化および電子調達のよりいっそうの活用と発展を目指し、世界的な電子調達機関であるAgentrics社と関連業界と連携した形で進める、流通業における企業間関係変化に関する日欧比較研究である。 研究の最終年度である平成26年度は、これまでのインタビュー調査を通じて得られた欧州の流通業における電子調達と企業間関係の変化に関する検討を行い、日本の流通業と欧州の流通業における電子調達と企業間関係の変化について比較検討を行った。これら研究成果の一部は、日本流通学会全国大会、国際ビジネス研究学会全国大会、イギリス流通研究会および日本流通学会関東甲信越部会共催、国際ビジネス研究学会関西部会の4箇所にて研究成果発表を行い、平成27年度発刊予定の「第9章eコマース」『マーケティング零』に掲載した。 ただし、平成26年度の4月に第2子を出産したため、予定していたインタビューを電話インタビューにして行ったり、不足部分についても電話等を通じて情報提供を呼びかけたりした。また、国外研究者との交流や海外発表についてはレポート等の電子送付やネット上での情報発信に変更するなど当初の予定していた方法とは異なることもあったものの、研究内容には変更なく、概ね予定通りの研究を行うことができたと考えている。 本研究中を通じて世界的電子調達機関であるAgentrics社(一部地域ではNeoGridの名称で呼ばれている)に継続してご協力を得ることができ、欧州流通業のケースと日本の流通業における情報化の活用状況と電子調達の利用状況についての事例とを比較検討することができた。その結果、本研究の目的であった日本の流通業における企業間関係の変化と今後の課題と方向性について、探索的ではあるもののある程度の理論的かつ実務的なインプリケーションを提示できた。今後も研究を継続していきたい。
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Research Products
(13 results)