2013 Fiscal Year Research-status Report
地域資源の利活用事業を支援する環境会計モデルに関する研究
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24730381
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
金藤 正直 弘前大学, 人文学部, 准教授 (10451478)
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Keywords | 環境政策 / バイオマス政策・事業 / 戦略的協働体系 / サステナビリティ思考 / 産業クラスター / サプライチェーン・マネジメント / 評価マップ・意思決定カード / バランス・スコアカード |
Research Abstract |
今年度は、研究実施計画書と昨年度の研究・調査に基づいて、次の2点の研究・調査を行った。まずは、丹波市の地域特性を考慮に入れた想定シナリオの作成であるが、これについては、同市に導入すべき将来理想の事業システムの検討に必要とされる現状の事業システムに関する調査・統計資料を収集した。この資料に基づいて将来理想の事業システムモデルを作成したが、同市の事業関係者との打ち合わせが十分ではなかったために、そのモデルを実効性の高いシナリオに整理していく作業が進まなかった。一方、紫波町については、今年度は、行政職員との打ち合わせを行い、また、現状の事業システムに関する調査・統計資料も収集した。さらに、この資料に基づいて丹波市と同じようなシステムモデルを検討し、現在もその検討を行っている。 次に、想定シナリオを評価する会計モデルの検討についてであるが、丹波市については、シナリオ評価に有用と考えられる評価項目や評価データを整理した。しかし、市内の事業関係者との打ち合わせが十分に進まなかったために、その項目やデータを会計モデルに整理し、現状対シナリオ、またはシナリオ対シナリオの評価利用への可能性については、計画通りに十分に検討できていない。一方、紫波町については、町内の事業関係者との打ち合わせや収集した調査・統計資料に基づいて、今年度は、シナリオ評価に有用と考えられる評価項目や評価データを整理し、そのデータを活かしたシナリオ評価利用への可能性を概念的に検討した。 次年度は、上記の研究成果に基づいて、今年度十分に進めることができなかった実効性の高い将来理想のシナリオ作成を行うとともに、そのシナリオを評価する会計モデルの実践適用可能性を検討していく予定である。こうした成果は、昨年度および今年度と同様に、研究論文や学会等で発表する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、丹波市および紫波町を対象とした現状の事業システムに関する調査・統計資料を収集し、この資料に基づいて将来理想の事業システムモデルを作成したが、事業関係者との打ち合わせをしながら実効性の高いシナリオに整理していくといった作業が十分ではないこと、また、そのシナリオに基づいた会計モデルについても、シナリオ評価に有用と考えられる評価項目や評価データは整理したが、そのデータを活かしたシナリオ評価利用の可能性に関する検討が十分ではないことから、「(3)やや遅れている」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究実施計画に基づいて研究を進めていくが、次年度は、丹波市や紫波町の事業関係者との打ち合わせを早急に行い、そこでの議論等を通じて、今年度十分に検討されていない実効性の高い将来理想の事業シナリオを作成するとともに、そのシナリオを評価する会計モデルの実践適用可能性についても検討していく。
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Research Products
(4 results)