2015 Fiscal Year Annual Research Report
マネジャーの仕事における管理会計情報の役割に関する理論的・実証的研究
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24730400
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
近藤 隆史 京都産業大学, 経営学部, 教授 (60336146)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 管理会計 / マネジメントコントロール / テンション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,本年度で最終年度をむかえる。以下のような成果が得られた。 マネジャーによる管理会計情報の利用とその役割について,業績評価システムに着目して,本社マネジャーがどのように業績評価システムを通じて,子会社を管理するのかについて,経験的データを用いて実証した。特に,親会社が利用可能なEnvironment relevant informationにより,得られる成果が異なることを発見できた。また,製品の特性の差異も成果に影響を及ぼすことが明らかにされた。この成果については,European Accounting Association 38th Annual Congress 30th Apr., 2015 Glasgow, Scotland, UKによて報告することができた。 次に,戦略的業績評価システムに注目して,マネジャーが組織のテンションをどのようにマネジメントしようとしているのかについて,経験的データより明らかにした。先行研究のように,対立するコントロール概念と組織の成果を直接的に測定するのではなくて,本研究では,テンションを一つの独立した構成概念として測定して,戦略的業績評価システム,組織のテンション,そして組織成果の間接的なモデルを実証した。この成果については,8th CONFERENCE ON PERFORMANCE MEASUREMENT AND MANAGEMENT CONTROL in NICE, FRANCE OCT. 1st, 2015にて成果報告した。また,この成果「The effectiveness of strategic performance measurement system in creating and steering tension」は Studies in Managerial and Financial Accounting vol. 31“Performance Measurement and Management Control: Contemporary Issues”にて掲載予定である。
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Research Products
(5 results)