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2012 Fiscal Year Research-status Report

病いや障害を巡る〈支援〉の社会学的実証研究―ハンセン病問題の事例から

Research Project

Project/Area Number 24730433
Research InstitutionHigashi Nippon International University

Principal Investigator

坂田 勝彦  東日本国際大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60582012)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords社会学 / ハンセン病問題
Research Abstract

ハンセン病問題を巡る様々な支援者たちの活動から、病いや障害にまつわる〈支援〉の方途を模索することを目的としている本申請課題は、その初年度にあたる平成24年度において、複数のハンセン病療養所や近隣地域で資料調査および関係者へのインタビュー調査を実施した。
具体的にはまず、国立ハンセン病療養所「多磨全生園」「長島愛生園」および近隣地域の公立・県立図書館での資料調査に着手した。戦前・戦後を通じて、両園をはじめハンセン病療養所各園には様々な人々が訪れ、慰問などの形で入所者たちと交流を図ってきた。また、特に戦後になると、新憲法の公布や新薬の登場を背景に、入所者たちは色々な活動を展開し、園外へと行動世界を広げていく。例えば、病気の後遺症などから視力を失った「盲人」とよばれる視覚障害を持つ人々の団体、あるいは各種の文芸活動に取り組む入所者の団体が、施設の(一部ではあるが)職員や知識人、一般市民の協力の下、施設外で活動を繰り広げていく。それら施設外部へと展開していく入所者の活動や、その周囲で形成された支援者のネットワークについて、資料の収集と研究のアウトラインを把握することができたように思う。
また本年度の研究では、「栗生楽泉園」が立地する群馬県草津町でも現地調査に着手することで、上記に見たような社会の支援者・入所者間の協力関係に加えて、施設が立地する近隣地域における協力関係やその歴史についても検討を始めることができた。
以上の成果は、本申請課題が目指すところの基礎を固める作業として、不可欠かつ
重要な作業であったと理解している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本申請課題に関して、研究の目的をめぐってはおおむね当初の予定通り進んでいると考えられる。具体的には、必要な基礎的な調査・考察が順調に進んでおり、かつ、次年度に続く作業の道筋も十分な見通しがつけられている状態だからである。

Strategy for Future Research Activity

具体的には、当初の予定通りに資料調査などを遂行し、それらの分析を着実に実施する。また、必要に応じてその作業の幅も広げかつ分析の精緻化を図ることで、本申請課題の推進に向け努めていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本申請課題の遂行にあたって必要な資料・物品を購入するとともに、不可欠な現地調査も確実にかつ積極的に実施することで、適切に研究費を使用する。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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